2007 Fiscal Year Annual Research Report
連星中性子星の合体に対する一般相対論的シミュレーション
Project/Area Number |
07F07803
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
柴田 大 Kyoto University, 大学院・総合文化研究科, 准教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
BAIOTTI Luca 京都大学, 大学院・総合文化研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | 一般相対論 / 重力波 / 中性子星 / ブラックホール |
Research Abstract |
連星中性子星の合体は最も有力な重力波源の1つであると共に、継続時間の短いガンマ線バーストの発生源としても有力視されている。そのため、放射される重力波の波形を導出することや、合体の過程を理論的に明らかにすることが求められている。これまですでに一般相対論的数値シミュレーションによりこれらの課題に対する研究が行われてきたが、高精度の計算や磁場やニュートリノ索過程などを考慮した計算は行われていない。本研究の目的は磁場を考慮した計算を行うことだが、その前段階として本年度はコードの精度チェックを行った。 具体的には、受け入れ研究者(柴田)と申請者は独立に一般相対論的数値流体シミュレーション用コードを開発してきたので、両コードの性能比較しながら、コードの性能査定を行った。その結果、両者が導出した結果は良く合うこと、また連星の合体までの軌道を3周以上精度良く追うためにはどの程度の分解能が必要かなどを明らかにした。得られた結果を現在論文にまとめている最中である。
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