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2007 Fiscal Year Annual Research Report

現代日本における地域志向型博物館の理論と構造

Research Project

Project/Area Number 07J03174
Research InstitutionUniversity of Tsukuba

Principal Investigator

生島 美和  University of Tsukuba, 大学院・人間総合科学研究科, 特別研究員(DC2)

Keywords地域博物館 / 伊藤寿朗 / 社会教育 / 社会教育施設
Research Abstract

本年度は、そのために伊藤寿朗によって提唱された地域博物館論を操作概念化し、日本の公立博物館(登録博物館・博物館相当施設)を対象とした調査票による悉皆調査を行うことで、今日、「地域博物館」がどのくらい定着し、それらが地域社会にどのような機能を果たしているのか、実証的に解明することを目的とした。調査票では、具体的には、まず学芸活動の遂行において地域に目を向けているか、具体的にどのような教育サービスを行っているか、といった2つの観点によって、地域に関する市民の学習・研究活動の支援を行う博物館を「地域博物館」として抽出することができた。さらに、博物館と市民との結びつきの実態について、「友の会」「ボランティア」や地域にある市民団体との連携、市民の学習・研究活動の促進、これらに関する館の意識といった観点から、実践的に見られる「地域博物館」の特性を明らかにした。
このように1970年代に提唱された学習者を主体としながら、地域課題や生活課題を育み支援していく地域博物館論が、今日、市町村立博物館のひとつの在り方として全国的に広がり、定着して来ていることが実証的に解明されたこと、さらに「地域博物館」の特性として、具体的にどのような活動を通じて地域社会や市民との関係を持つのかといった今日的な「地域博物館」の教育機能の一端を明らかにすることができたことは、意義があると考える。

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Published: 2010-02-04   Modified: 2016-04-21  

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