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2007 Fiscal Year Annual Research Report

トマト黄化えそウイルスのゲノム複製とmRNA転写機構に関する生化学的研究

Research Project

Project/Area Number 07J03587
Research InstitutionNational Institute of Agrobiological Sciences

Principal Investigator

薦田 圭介  National Institute of Agrobiological Sciences, 植物科学研究領域, 特別研究員(PD) (40581640)

Keywordsトマト黄化えそウイルス / ゲノム複製 / 転写 / 生化学
Research Abstract

トマト黄化えそウイルス(TSWV)をマルバタバコに機械接種し,感染葉からTSWV粒子を精製した.TSWV粒子は,ウサギ網状赤血球抽出液(RRL)と混合すると転写活性を示すとの報告があるが,研究開始当初,TSWV粒子を植物細胞抽出液である脱液胞化タバコ培養細胞抽出液(BYL)と混合しても,転写活性を検出することはできなかった.そこで,RRLに含まれる各成分をBYLに添加したところ,EGTAを添加した場合にRRLと同程度の転写活性を検出することができた.転写反応の開始には細胞由来のmRNAが必要であることが知られているが,BYL由来のRNAとEGTAをTSWV粒子と混合しても転写活性は検出されなかった.このことから,BYLに含まれるmRNAに加えて未知のタンパク質性因子がTSWV粒子内のビリオンRNPに転写活性を付与することが示唆された.また,TSWVビリオンRNPのウイルス側構成因子であるN,Lタンパク質の性状を解析するために,各ウイルスタンパク質を試験管内翻訳系で発現させることを計画した.まず,TSWVゲノムの内,Lタンパク質(RNA依存RNAポリメラーゼ)をコードするRNA-LとNタンパク質(ゲノムRNAと結合)をコードするRNA-Sについて配列を決定し,試験管内翻訳用mRNAを作製した.各タンパク質について各種試験管内翻訳系を用いて合成を試みたところ,Nタンパク質についてはRRL,BYL共に合成が検出されたが,Lタンパク質(分子量:330-kDa)については,BYLを用いた場合のみ,微弱ながら検出することに成功した.今後,さらなる翻訳効率の改善を試みる.また,これら人工的に合成したN,Lタンパク質とTSWVゲノムRNAを用いて,ビリオンRNPを試験管内で新規構築する試みも行う.

  • Research Products

    (2 results)

All 2007

All Journal Article (1 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] トバモウイルスのゲノム複製機構2007

    • Author(s)
      藤崎恒喜
    • Journal Title

      蛋白質核酸酵素 2007年8月号増刊「ウイルス研究の現在と展望」 52

      Pages: 1149-1154

  • [Presentation] トマトモザイクウイルス(ToMV)RNA複製複合体形成機構の解析2007

    • Author(s)
      薦田圭介
    • Organizer
      第4回ウイルス学キャンプin湯河原
    • Place of Presentation
      静岡県熱海市
    • Year and Date
      20070606-07

URL: 

Published: 2010-02-04   Modified: 2014-08-26  

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