2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07J03652
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
大橋 裕太郎 Keio University, 大学院・政策・メディア研究科, 特別研究員(DC2)
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Keywords | 学習環境デザイン / 体験型学習 / ITと学習デザイン / 遊びと学び / 社会文化施設 |
Research Abstract |
筆者は,"遊びと学び"をテーマとした社会的な教育活動を行ってきた.2007年には「動物園での学び」をテーマに,「Beingいきてること展」と銘打ったイベントを東京都井の頭自然文化園において開催した.このイベントは,動物園に遊びの要素を取り入れた学習支援環境を取り入れることで,こどもが主体的に学ぶことができる学習環境デザインを実践したものである.動物や自然といった親しみやすい対象を分かりやすくこどもたちに伝え,自然や科学に興味を持ってもらうことを目的としている。イベントでは利用者参加型の掛けを複数用意した.iPodを使った映像・音声ナビゲーションやクレイアニメーションのワークショップ,ウェブ上の仮想動物園など,同期・非同期型のメディアを展開した.この活動は2007年度のグッドデザイン賞を受賞し,学術・研究分野だけでなく,社会にとってもひとつの貢献を果たすことができた. 2007年度は上記のような社会的な活動だけでなく,学会発表などの学術的な活動も並行して行った.博士課程に進学してからすでに2本の査読付ジャーナル論文を発表した,その他,5回の査読付の国際学会,8回の国内学会で研究発表を行っている.博士課程に進学してからは,特に学習科学や協調学習,学習支援システムについての研究に力をいれ,専門的知識と開発能力を身に付けることができた.研究内容は教育分野だけでなく情報技術やデザイン領域など,複数の研究分野においても受け入れられた.
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Research Products
(9 results)