2007 Fiscal Year Annual Research Report
フッサールとウィトゲンシュタイン-20世紀の「ロゴス」をめぐる批判的対話
Project/Area Number |
07J04041
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
佐藤 駿 Tohoku University, 大学院・文学研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | 現象学 / 言語哲学 / 意味論 / 指示 |
Research Abstract |
本年度はフッサール現象学における言語・論理に関する諸論考、特にその「意味」の理論を主題とする研究に取り組んだ。初期の『論理学研究』を研究の基礎としつつ、第二の主著となる『イデーンI』に至るまでの思想の変遷を追い、それを現代の論理的意味論及びいわゆる「指示」の理論との関連を踏まえながら、それを二つの論文にまとめた。特に1906年から1908年にかけて行われた関連する講義(『論理学と現象学的認識論への序論』、『意味の理論についての講義』)を読み解き、そこに得られた知見を以って、英米圏におけるフッサール研究と対峙し、フッサールの論理的思想が未だなお研究に値する十分な価値を持っているということを改めて確認するとともに、20世紀の言語・論理哲学のなかにどのように位置づけられうるかという、本研究上一つの道しるべとなるであろう問いに対して、一定の解答を与ええた。現象学と分析哲学という二つの思想潮流の対話というより包括的で、今後国内の現象学研究の分野において主流となるであろう傾向において、本年度の研究は一定の成果を挙げた。
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