2007 Fiscal Year Annual Research Report
Peptide master plateを利用した新規scaffoldのデザイン
Project/Area Number |
07J10567
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
加賀 千晶 Nagoya University, 大学院・工学研究科, 特別研究員(DC2)
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Keywords | ペプチドアレイ / Fuzzy Neural Network / 間葉系幹細胞 / ペプチドデザイン / 接着ペプチド / 分化誘導 / 培養スキャホールド |
Research Abstract |
近年、タンパク質や細胞の機能制御に関与するペプチドや低分子化合物の探索が進められている。タンパク質間の相互作用はタンパク質内のエピトープ部位を介して行われているため、目的分子を認識し生体内での反応を模倣できるような機能性分子の創成が可能であると考えられている。特にシグナル伝達などに関与するリガンドや細胞膜受容体と相互作用する機能性ペプチドは細胞制御に関与することから生体反応を模倣することのできる分子として注目を集めている。しかし、ペプチドはアミノ酸20種類の組み合わせであることからその配列多様性は無限大に存在する。そのため、新たな機能性ペプチドを探索することは非常に困難であり、効率よく機能性ペプチドを探索するための手法を確立する必要がある。そこで、本年度はペプチドアレイを用いた実験手法に情報処理解析を融合させた「新規機能性ペプチドデザイン手法の構築」をメインに、細胞接着誘導ペプチドのデザインを行なった。また、デザインに成功したペプチドが間葉系幹細胞(MSC)に与える影響を評価した。MSCは骨髄中に僅かに存在する未分化な細胞で自己増殖能はもちろん、骨芽細胞や脂肪細胞など様々な細胞に分化することが知られており、効率よく増殖・分化が可能な培養スキャホールドを開発することで組織工学における有効な細胞の供給源になり、組織工学の発展に大きく貢献できるものと考えられる。 本研究にて構築した機能性ペプチドデザイン手法は、目的の機能性ペプチドが持っている"配列の特徴"を探し出し、その特徴を再現することでデザインを行うものであることから、様々な機能性ペプチドデザインに応用できる点、シードとなる配列などの既知の情報を必要としない点で他のデザイン手法とは大きく異なっていると考えられる。また、本研究でデザインに成功した接着ペプチドは接着時の細胞形態にバラエティを与え、その後の分化に大きな影響を及ぼすことが明らかになった。これらのペプチドはMSCの培養スキャホールドへの応用が期待されるものであった。
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Research Products
(8 results)