2007 Fiscal Year Annual Research Report
持続可能なWater Security政策を支援する統合的水資源評価モデルの開発
Project/Area Number |
07J10934
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
川崎 昭如 The University of Tokyo, 生産技術研究所, 特別研究員(PD) (00401696)
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Keywords | メコン川 / 空間情報 / 国際情報交換 / 水資源管理 / ジオデータベース |
Research Abstract |
平成19年度の研究計画に従い、メコン川流域での現地調査およびデータ収集を精力的に行った。また、本研究推進の一環として、アジア工科大学のベトナム人学生の修士論文を指導しながら、ベトナム中央高地の水資源管理施設に関する合同調査を実施したり、現地の研究機関を精力的に訪問したりするなど、研究ネットワークの構築およびデータ収集を着実に行った。 具体的には、文献調査、関連研究会への出席、専門家ヘヒヤリング調査の実施により、国際河川と国内河川における水資源の確保と不足に起因する係争の要因および関連指標を調査した。抽出された指標の項目に合致するデータソースの利用可能性の検討と、研究対象地であるメコン川流域における現地でのデータ収集およびヒヤリングに関する調査を実施した。主な訪問機関と調査内容を以下に示す。 ・メコン川委員会事務局(ラオス):メコン川下流域における流域管理GIS(地理空間)データベースの利用に関するヒヤリング調査を行うとともに、本研究の遂行に必要な時空間データおよび文献資料を収集した。 ・タイ・アジア工科大学と合同で、ベトナム中央高地におけるダムや河川、灌概用水路、井戸などの水資源管理施設に関するフィールド調査を行った。その一環として、MRC-GTZメコン川共同プログラム・集水域管理プロジェクトセンター(ベトナム)などの現地の水資源管理機関を訪問し、GISデータを収集した。 ・国際農業開発基金(IFAD)ラオス・アタプー事務所にて、メコン川流域の少数民族へのマイクロファイナンスの活動状況を調査した。 ・収集したデータをもとに、メコン川流域ジオデータベース(次世代時空間データベース)の構築を行い、日本の精緻なデータベースと比較しながら、メコン川流域の水資源管理に関する自然環境や社会情勢の差異を比較・検討した。
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