2008 Fiscal Year Annual Research Report
相対論的輻射輸送から探る活動天体と宇宙ジェットの構造
Project/Area Number |
07J13043
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
秋月 千鶴 University of Tsukuba, 大学院・数理物質科学研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | 宇宙ジェット / 相対論的輻射輸送 / ブラックホール / 降着円盤 / 活動銀河 / 相対論的輻射流体力学 / ガンマ線バースト / X線連星 |
Research Abstract |
ブラックホール候補天体などの周辺で起こる高エネルギー現象を考えるには、相対論的磁気流共に、相対論的輻射流体力学の取り扱いは、必須の事項である。しかし、相対論的磁気流体に対論的輻射流体は、定式化がまだ不十分で、そもそも基礎過程自体に研究すべき点が多く残っまた、数値的手法においては、相対論的輻射輸送の数値計算は計算量が膨大であるために、こまり研究が進んでいない。そこで、本研究では、相対論的輻射輸送流を徹底解明することによジェットやガンマ線バーストなど、亜光速ジェットに関する物理過程の解明を試みている。 今年度は、相対論的輻射流体力学のクロージャー問題について、光学的厚みに対する相対論的影響をきちんと考慮して、一次元球対称輻射流体力学を計算した。その結果を論文にまとめ、天文月報などで発表した。しかし上記の計算では、中心から外へ向けて解いて表面で合わせたため、パラメータの任意性が残り、不確定性が高かった。これを改良し、変数を変換して無限遠から内向けに解くことによって、パラメータの任意性を減らし、より現実的な状況での各パラメータ間の関係を得ることができた。また、前年度に開発した三次元輻射輸送コードのバグを発見したため、その改良に務めた。さらに、これまで一振動数でしか計算できなかったものを、並列化し、振動数ごとの輻射強度を求めることができるようにした。これを使って、磁気流体ジェットの数値モデルの場所毎の輻射特性を計算した結果、輻射力は、ジェットの収束にはあまり効いていないことがわかった。また、輻射力はジェットを加速する方向には、寄与していたため、その特性について今後詳しく検証する予定である。
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Research Products
(4 results)