1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08041008
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
角田 太作 東京大学, 文学部, 教授 (60126878)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
TIITOーREIN V タルトゥ大学, 教授
WILLIAM McGr メルボルン大学, 助教授
福井 玲 東京大学, 教養学部, 助教授 (50199189)
松村 一登 東京大学, 文学部, 教授 (40165866)
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Keywords | オーストラリア / ロシア / 韓国 / ウラル諸語 / マリ語 / 朝鮮語 / 文法 / 語彙 |
Research Abstract |
角田太作 オーストラリアのキンバリー地区で、ワンジラ語、ジャロ語、マルギン語などについての現地調査を行い、言語学的、社会史的、人類学的資料を収集した。言語学についてはテキストと語彙を収集し、文法の諸項目を点検した。社会史的な面ではハンセン氏病について、患者、医者、看護婦などから直接資料を収集し、キンバリー地区における原住民のハンセン氏病の実態を調査した。人類学的側面についてはさまざまな家族の系統に関する詳細な資料をえた。 松村一登 マリ語の語彙・文法に関する現地調査を行なった。またバルト・フィン諸語に関するテクスト収集を行ない、それらを電子化する方法を検討した。 福井玲 韓国の慶尚南道および全羅南道において、主として音韻、アクセント、語彙に関する現地調査を行なった。慶尚南道に接する全羅南道光陽郡方言において、慶尚道にみられるのと類似するが若干体系の異なるピッチアクセントが存在することを見いだした。 ウイリアム・マグレガ-(William McGregor) 東京大学で、グニヤンディ語、ワルワ語、ニョル・ニョル諸語などキンバリーの諸言語の分析を行なった。特にニョル・ニョル諸語の疑似受動文について公開講演会を行った。更に、東京大学など日本の研究者と、オーストラリア原住民語、統語理論、談話分析、社会言語学などさまざまなテーマについて討論を行った。 ティート・レイン・ヴィーツォ(Tiito-Rein Viitso) 東京大学において、バルト・フィン系の少数言語(リーブ語他)の現状、ウラル系諸語全般、エストニア語の音韻に関する講義を行ない、松村とウラル系諸語のテクスト電子化について討議した。
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Research Products
(9 results)
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[Publications] Tasaku Tsunoda: "Reciprocal-reflexive constructions of Djaru" Typology of Reciprocal Constructions,ed.by Vlafimir P.Nedjalkov. Muenchen : Lincome Europa. Forthcoming.
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[Publications] Tasaku Tsunoda: "Reciprocal constructions in Warrungu" Typology of Reciprocal Constructions,ed.by Vladimir P.Nedjalkov. Muenchen : Lincome Europa. Forthcoming.
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[Publications] Tasaku Tsunoda: "Aspect and transitivity of iterative constructions in Warrungu." Tense and event categories,ed.by Werner Abraham and Leonid Kukikov. Amsterdam : John Benjamins. Forthcoming.
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[Publications] Tasaku Tsunoda: "Applicative constructions in Warrungu of Australia" (Title to be announced),ed.by Anna′ Siewierska and Jae Jugn Song. Amsterdam : John Benjamins.Forthcoming.
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[Publications] Tasaku Tsunoda: "Expression of possession in Warrungu of Australia" (Title to be announced),ed.by Toru Hayasi東京外国語大学AA研近刊.
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[Publications] 松村一登: "Mari adnominal clauses with the participle in mE." Europa et Siberia,ed.by Cornelius Hasselblatt & Paula Jaasalmi-Kruger. University of Hamburg,Germany. Forthcoming.
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[Publications] 松村一登: "The Elative case in Estonian." Estonian : Typological studies II,ed.by Mati Erelt. University of Tartu,Estonia. Forthcoming.
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[Publications] 福井玲: "全羅南道光陽郡方言のアクセントについて" 東京大学文学部附属文化交流研究施設東洋諸民族言語文化部門紀要近刊.
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[Publications] 福井玲: "韓国語諸方言のアクセント体系の特徴について" 東京大学文学部附属文化交流研究施設東洋諸民族言語文化部門紀要近刊.