1997 Fiscal Year Annual Research Report
ロシア・東欧諸国における市場経済移行とそれに伴う雇用・失業問題の実態調査
Project/Area Number |
08041060
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Research Institution | KOBE UNIVERSITY |
Principal Investigator |
大津 定美 神戸大学, 経済学部, 教授 (20081119)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉井 昌彦 神戸大学, 経済学部, 助教授 (80191542)
田口 雅弘 岡山大学, 経済学部, 助教授 (30202162)
家本 博一 南山大学, 経済学部, 教授 (20148290)
門脇 延行 滋賀大学, 経済学部, 教授 (90024926)
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Keywords | ロシア / 東欧 / 中欧 / 体制転換 / 労働市場 / 失業者 / 就業構造 / ソーシャルネット |
Research Abstract |
1)前年の研究成果を持ち寄り、今年度の現地調査の準備のために、研究連絡会をもった。統計データは前年入手ずみのものを利用、可能なことが分かった。 2)現地調査の実施 大津:6月と9月ロシアで調査実施、9月ハンガリーでシンポジウム参加・報告 吉井:9月ル-マニアで実施、主に労働行政機関、労働経済研究者と面会、その後ハンガリーでシンポジスムに参加・報告 田口:9月ポーランドで調査実施、主に労働行政機関、労働経済研究者と面会、その後ハンガリーでシンポジウムに参加・報告 現地調査では、対象国の経済情勢の変化、労働市場状況の把握に努めた。その後、予定されていた、ブダペストで4カ国の専門化・協力者ととも、3日間のセミナーを実施、各自が自分のペ-パ-を報告、じっくり討論を重ねるという形を取ったので、効果抜群で、大きな成果を上げた、4カ国とも、急激な経済情報の変化の中で、労働市場の構築はそれなりの形で進んでいることが観察された。同時に、雇用統計の欠陥や労働市場政策の不備も目立つようになった。これらの研究成果は、英文の論文集として刊行するべく現在編集作業を進めている。と同時に、その刊行に、科学研究費研究成果刊行助成の申請を行った。
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[Publications] 大津 定美: "ロシアの経済システム転換-ロシア版「ショック・セラピー」の功罪" 国民経済雑誌(神戸大学). 177・1. 19-37 (1998)
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[Publications] 大津 定美: "ロシア極東の市場移行と就業構造・失業問題" ロシア研究. 24. 23-41 (1997)
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[Publications] 家本 博一: "東欧での《共産党》の復権?-ポーランド" ロシア・東欧学会年報. 25. 48-53 (1997)
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[Publications] 田口 雅弘: "ポーランド体制転換の経済理論、バルツェロヴィチ・プランの起源" 比較経済体制研究. 4. 8-13 (1997)
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[Publications] 吉井 昌彦: "ル-マニア市場経済移行の第2ラウンド" 国民経済雑誌(神戸大学). 177・1. 71-82 (1998)
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[Publications] 吉井 昌彦: "ル-マニアにおける労働市場問題" 国民経済雑誌(神戸大学). 175・3. 15-27 (1997)