1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08041065
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Research Institution | KYUSHU UNIVERSITY |
Principal Investigator |
小林 康平 九州大学, 農学部, 教授 (80111194)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菅沼 圭輔 新潟大学, 農学部, 助手 (50222047)
福井 清一 大阪学院大学, 経済学部, 教授 (90134197)
山中 守 九州東海大学, 農学部, 教授 (70140952)
桂 瑛一 大阪府立大学, 農学部, 教授 (70035989)
甲斐 諭 九州大学, 農学部, 助教授 (70038313)
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Keywords | 卸売市場 / 仲買人 / 食料流通システム / 食料の備蓄 / 市場経済 / 市場経済移行期 / コンテナ・マーケット / ダ-チャ菜園 |
Research Abstract |
1.調査対象国として社会主義国からロシア連合とブルガリア、開発途上国からラオス、インドネシア及びパラグアイ共和国、先進国からイタリアとスペインを選び、現地調査を実施した。現地調査に入る前の平成9年7月18日本年の研究分担者全員が参加した検討会を九州大学で開催した。 2.調査結果の要点は次の通りである。 (1)ロシアとブルガリアでは、1992年以降、市場経済体制に移行する政策がとられ、食料農産物の政府買上げ制度が撤廃され、自由に売買されることになった。モスクワでもソフィアでも卸売市場を建設するマスター・プランが作られ、1、2カ所で建設作業が開始され、同時に、卸売業者や仲買業者を育成する事業が進行していた。 (2)インドネシアのジャカルタには大規模な卸売市場が建設され、多数の業者が入居したが、取引形態は慣行的で閉鎖的である。ラオスの首都ビエンチャンには卸売市場の建設はなく、広場や道路端で売買している。パラグアイの首都アスンシオンには、1981年日本政府の援助で開設された卸売市場が順調に発展し、農業生産の増加と都市住民への食料供給い貢献している。イタリアとスペインでは、都市の人口膨張に対応して計画された卸売市場の移転、拡大、能率化が進められ、食料流通システムの高度化が進んでいる。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Seiichi Fukui: "The Meaning of Kinship in Sharecropping Contracts" American Journal of Agricultural Economics. No.79. 394-406 (1997)
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[Publications] 王 志剛: "中国改革開放後における農産物卸売市場の設立と運営に関する法律制定とその意義" 九州大学農学部学芸雑誌. 第52巻. 59-75 (1997)