1996 Fiscal Year Annual Research Report
プレート収束に伴う活断層沿い地殻内地震の発生機構の研究
Project/Area Number |
08041093
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
長谷川 昭 東北大学, 理学部, 教授 (40004460)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鄭 斯華 中国国家地震局分析予報中心, 教授
陣 天長 中国四川省地震局, 助教授
松本 聡 秋田大学, 理学部, 講師 (40221593)
三浦 哲 東北大学, 理学部, 助手 (70181849)
堀内 茂木 東北大学, 理学部, 助教授 (00004490)
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Keywords | 直下型地震 / 中国南北地震帯 / 自動処理システム / ドラムレコーダ / ディジタル波形 / GPS / 歪測定 / コーダQ |
Research Abstract |
淡路島から神戸にかけての活断層に沿って発生した兵庫県南部地震は神戸市や淡路島に甚大な被害をもたらした.このような,直下型地震の発生場所や規模があらかじめ見積もられているならば,たとえ地震の発生時刻を予測すりことができなくても,地震災害を著しく軽減することが可能であると思われる.陸と陸とのプレートの収束帯に隣接した中国では,大規模な活断層が多数あり,M7を越える地震が数年に一度の割合で発生している.本研究の目的は,活断層沿いの不均質構造や地殻変動を詳細に調べる事により,活断層沿いで発生する大地震の発生機構を明らかにすることにある. 中国南北地震帯の北側に位置する寧夏回族自治区地震局は,テレメターによる6点の地震観測を実施しているが,データはインク書きドラムレコーダを使用している.そこで,平成8年度は,同地震局にパソコンを利用した自動処理システムを設置した.現在,このシステムによる,高精度ディジタル波形データの収録が行われている. この自治区の南部の海原では,1920年にM8の地震が発生しており,この地域の活断層の活動度は高いと思われる.そこで,GPSを用いた一回目の観測を実施した.測量は,活断層を挟んだ5ヶ所で行っており,2回目の観測を行うことにより,活断層に沿った領域で歪がどのように蓄積されつつあるかについての結果が得られるものと期待される。 四川省地震局に設置されているパソコンによる自動処理システムで得られた波形データの解析からコーダQを求めた.結果は,コーダQの値に強い周波数依存性があることを示しており,他の地震活動が高い地域における結果と調和的である.
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[Publications] Zheng Sihua: "Focal dopth of earthquakes in the Qing haixizang plateau and its tectonic implication" Earthquake Research in China. 10 1. 17-26 (1996)
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[Publications] N.Tsumura,A.Hasegawa and S.Horiuchi: "Simultameous estimation of attenuation structore source parameters and site response spectrd-application to the northeastern part of Honshu,Japan" Physics of the Earth and Plametry Interiors. 93. 105-121 (1996)