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1997 Fiscal Year Annual Research Report

淡水産板鰓類の適応と保護に関する研究

Research Project

Project/Area Number 08041156
Research InstitutionTokai University

Principal Investigator

田中 彰  東海大学, 海洋学部, 教授 (90138636)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 大西 脩平  東海大学, 海洋学部, 講師 (00262337)
大竹 二雄  三重大学, 生物資源学部, 助教授 (20160525)
村上 昌弘  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (70134517)
渡部 終五  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (40111489)
谷内 透  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (00012021)
Keywords淡水エイ / メコン川 / チャオフラヤ川 / ガンジス川 / 分類系統 / 淡水適応 / 繁殖 / 年齢成長
Research Abstract

本年度は昨年度行った予備調査をもとに8-9月にガンジス川で、12-1月にメコン川で調査を行った。ガンジス川調査時に研究分担者のSrivastava教授の案内でまずHooghly川の河口域で汽水産のエイの採集を行った。その後、 Bhagalpur大学に保存されているエイの分類学的調査、野外での生鮮標本の採集調査を行った。保存されていたエイは汽水産のものも含め5種が確認され、更に野外調査において2種の淡水エイを採集することが出来た。それらの個体からは生理・生化学的研究を行うための試料を入手した。メコン川では淡水エイである Dasyatis laosensisの生鮮個体2個体と事前に採集保存されていた3個体の標本を調査し、試料を得た。チャオフラヤ川水系からの標本は研究分担者のWongrat博士により、活魚、冷凍、あるいはフォルマリン標本として保管されており、それらをインド、ラオスでの調査の帰路に調査し、試料を得た。ガンジス川下流域の調査は研究分担者のQuddus教授により行われた。しかしながら邦人研究者はインドのガンジス川中流域での調査に主体を置いたため、下流域での調査に参加できなかった。Quddus教授は河口域で少なくとも3種の汽水産のエイを採集した。これらの調査で得られた標本・試料を基に各研究者が分析・解析を行い、以下の結果を得た。
形態学的な分類では汽水産の種も含め8種が同定できたが、いまだ3種以上の未同定種がおりそれらの中には新種も含まれている可能性が示唆された。mtDNAを用いた遺伝学的解析では調査で得られた淡水エイの類縁関係や地域偏差に関する情報が得られ、それらの系統や起源を論じる資料を得た。淡水への適応に関する生理学的研究では浸透圧、血清成分、塩類排出器官である直腸腺の構造などが調べられたが、本調査で得られた淡水エイはいまだ充分に淡水適応していないことが示唆された。筋肉の生化学的研究から淡水エイには汽水産あるいは海産のエイ類と異なるアミノ酸組成が認められた、採集されたエイ類の椎体には輪紋が観察され、それらから年齢推定すると種によって異なるが多くの種gあ2-5歳で成熟することが分かった。しかしながら、本調査における最大種であるHimantura chaophrayaは7歳でも成熟していなかった。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 田中 彰: ""水産動物の成長解析"「8.サメ・エイ類」の項目" 日本水産学会監修、水産学シリーズ115,赤嶺達郎・麦谷泰雄 編、恒星社厚生閣刊, 9 (1997)

URL: 

Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

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