1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08042011
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Research Institution | School of Science and Engineering Toikyo University |
Principal Investigator |
大岳 望 帝京大学, 理工学部, 教授 (30013303)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
孫 啓時 瀋陽薬科大学, 助教授
崔 承彬 理化学研究所, 教授
陳 英傑 瀋陽薬科大学, 教授
姚 新生 瀋陽薬科大学, 教授
西村 敏男 帝京大学, 理工学部, 教授 (10013327)
作田 庄平 東京大学, 農学部, 助教授 (80192087)
鈴木 昭憲 東京大学, 農学部, 教授 (90011907)
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Keywords | 抗がん活性 / 細胞毒性 / 雲南植物圏 / BRM活性 / 細胞周期阻害 / フラボン化合物 / ケブラジン酸 / P388 / ADM |
Research Abstract |
1.平成8年度は、雲南-四川地域の植物約400種類を採集し、抗がん活性、細胞周期の阻害およびBRM活性について評価した。その結果、A-15,W-15とA-104に強い抗がん活性があり有効成分を単離精製が進行中である。 2.トロ根の1種Physalis alkekengi sp.より単離したマウス白血病P388/ADMに有効の物質は、4,7-didehydroneophysalin Bと同定した。この物質のin vivoの抗がん活性について評価を進めている。 3.民間薬として、がんの治療に使われている"神農"から、bicalein,bicalinおよび2',5,5',7-tetrahydroxy-6',8-dimethoxyflavoneを単離同定した。 これらのフラボン化合物は何れもin vitroで3〜5μg/mlの濃度で強い細胞毒性を示した。 4.グアバPsidium guajava L.の乾燥葉より単離したcastalagin、casuarininはP388/ADMに対し細胞毒性を示した。グアバ葉には他にも細胞毒性を示す化合物が多数含まれており、それらの成分の分離を進めている。 5.Terminalia chebula sp.の果実訶子より単離したchebulagic acidはT細胞の細胞傷害活性阻害作用を示した。また、各種がん培養細胞の増殖を阻害した。 これらポリフェノール化合物は、溶解性に問題があるものが多く、その解決のためにそれらの化学変換を必要と考えている。特にchebulagic acidについて可溶性誘導体を追求しており、それらの細胞レベルでの増殖阻害活性を評価中である。
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