1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08044005
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
冨谷 至 京都大学, 人文科学研究所, 助教授 (70127108)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ROSEN Staffa ストックホルム大学, 教授
WAHLQUIST Ho スウェーデン民族学博物館, 東方部, 部長
赤松 明彦 九州大学, 文学部, 教授 (80159326)
籾山 明 埼玉大学, 教養学部, 教授 (70174357)
梅原 郁 就実女子大学, 文学部, 教授 (00027541)
|
Keywords | 西北科学考査団 / スウェン・ヘディン / フォルケ・ベリイマン / サカ文書 / カロシティー文書 |
Research Abstract |
平成9年度は、以下の学術調査及び共同研究をすすめた。 まず8月に、富谷は、内モンゴルエチナ川流域の学術調査を行った。 これは、1930年の西北科学考査団の調査地域でもあり、大量の木簡が出土したところである。約2000枚の遺跡写真を撮影するとともに、帰国後、それをカード化し、整理した。 一方、スウェーデン民族博物館から西北科学考査団撮影の写真250枚を購入した。明年度は、この資料を整理する。 2月には、梅原.籾山.赤松の3名が、インド国立博物館に赴き前年度に行ったカロシティー文書の調査を行い、釈文.撮影をすすめ、全体の4分の3は完了した。 以上の成果をふまえて本年度末にスウェーデン.日本において2つのシンポジウムを開いた。スウェーデンでは、ヘディン将来の未発表の楼蘭出土写本の真偽に関して、梅原.冨谷.籾山がそれぞれコメンテーターとしての役割を果した。その二週間後、京都でシンポジウムを行い、次のテーマで報告を行った。ホ-カン・ウォルキスト「ウォルク・ベリィマンの業績」、籾山明「エチナ川流域の漢代烽燧趾について」、スタファン・ローゼン「民族学博物館のサカ文書」赤松明彦「スタイン将来のカロシティー文書」
|
Research Products
(3 results)
-
[Publications] 冨谷 至: "二一世紀の秦漢史研究-簡牘資料" 岩波講座 世界歴史. 3. 251-275 (1998)
-
[Publications] 籾山 明: "中国の烽燧施設とその生活" 烽(とぶひ)の道(青木書店). 96-111 (1998)
-
[Publications] 冨谷 至: "秦漢刑罰制度の研究" 同朋舎, 427 (1998)