1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08044008
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
有本 章 広島大学, 大学教育研究センター, 教授 (00030437)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
TIERNEY M. ペンシルバニア大学, 教授
ALTBACH P.G. ボストン大学, 教授
小川 佳万 広島大学, 大学教育研究センター, 助手 (90284223)
ZEMSKY R. ペンシルバニア大学, 高等教育研究所, 所長
橋本 学 広島大学, 大学教育研究センター, 助手 (80284222)
村沢 昌崇 広島大学, 大学教育研究センター, 助手 (00284224)
金子 勉 広島大学, 大学教育研究センター, 助手 (40263743)
服部 憲児 広島大学, 大学教育研究センター, 助手 (10274135)
CUMMINGS W. ニューヨーク州立大学, 比較教育センター, 教授
ZHANG Li 国立教育開発研究所, 副所長
佐藤 広志 広島大学, 大学研究教育センター, 助手 (50253125)
羽田 貴史 広島大学, 大学教育研究センター, 助教授 (90125790)
大塚 豊 広島大学, 大学教育センター, 教授 (00116550)
安原 義仁 広島大学, 教育学部, 助教授 (00093823)
山本 眞一 筑波大学, 大学研究センター, 教授 (10220469)
荒井 克弘 大学入試センター, 教授 (90133610)
別府 昭郎 明治大学, 文学部, 教授 (70062015)
山野井 敦徳 広島大学, 大学教育研究センター, 教授 (80019067)
江原 武一 京都大学, 教育学部, 教授 (00012568)
栗本 一男 広島大学, 大学教育研究センター, 教授 (30263742)
WEI Xin 北京大学, 高等教育研究所, 副所長
GOPINATHAN A 国立教育研究所, 教育学部, 学部長
HARTMAN W. 言語教授学研究協議会, 会長
TEIFCHLER U カッセル総合制大学, 教授
MIN Weiーfang 北京大学, 高等教育研究所, 所長
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Keywords | 大学 / 高等教育 / 比較教育 / 大衆化 / 組織改革 |
Research Abstract |
1国内資料収集調査:国際比較の基準として我が国の大学改革の現状を掌握することにつとめた。国内各大学の協力を得て最近の大学組織改革に関する資料を収集し、我が国の高等教育システムが抱える問題点の最大公約数的な部分を整理した。但し、国内大学相互の相違点も分析上無視できないことが明らかとなった。 2国内研究分担者会議:研究分担者を中心に分析枠組の見直しと適用を主題として研究会議を開催した。マーチン・トロウ型の発展段階論とバ-トン・クラークの科学社会学的な組織論の統合モデルの可能性を検討し、イギリスとオーストラリアを事例にその妥当性を検証したが、まだ改良の余地があることが判明した。 3ペンシルバニア大学会議:国内より研究代表者他1名が参加し、国際会議開催に関する諸事を議論した。 4外国資料収集調査:研究分担者のべ6名がアメリカ、シンガポール、中国に2名ずつ、10日前後の日程で主要大学および高等教育研究機関を訪問し、面接調査、関連資料収集を行った。統合的な比較分析は、次年度予定しているドイツ、スイス等への訪問調査後に行われる予定。中間報告会を本年度末に開催した。 5国際セミナー:本プロジェクト参加国の研究分担者及び研究協力者を招へいして、各国の高等教育システムが抱える問題点と現状について報告し、相互に意見交換を行う国際セミナーを開催した。各国ごとの状況把握を個別に行うことは容易いが、システムの相違を乗り越えて相互に比較する場合、評価項目の標準化に関して日本のシステムが基準となりうるかさえ再検討せざるを得ないことが判明した。高等教育の大衆化段階についても、参加国間で時期的なずれが大きい。高等教育そのものをめぐる定義さえ、各国の研究分担者間で一致が見られない場合もあり、比較教育学の根本課題に関わる重要な問題提起が含まれていることが明らかとなった。
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Research Products
(1 results)