1997 Fiscal Year Annual Research Report
技術革新と経済発展との相互作用に視点を据えた日米欧の発展軌跡の比較分析
Project/Area Number |
08044025
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
渡辺 千仭 東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 教授 (60220901)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
GIOVANNI Dos 国際応用システム分析研究所, プロジェクトリーダー
勝本 雅和 東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 助手 (90272674)
柴 直樹 東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 助手 (50226164)
宮崎 久美子 東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 助教授 (20281719)
木嶋 恭一 東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 教授 (10134826)
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Keywords | 技術経済 / 技術経営戦略 / 進化経済学 / 技術移転 / 経済発展 |
Research Abstract |
エネルギー・環境制約の克服と持続的成長の両立、ロシア・東欧の市場経済への移行等の世界的な課題の高まりの中で、それらに果たす技術革新のあり方が問われている。一方、我が国においても技術革新と経済成長との好循環の破錠が懸念されつつある。 このような背景の基で、本研究は、技術革新と経済発展との相互作用に視点を据えた日米欧の発展軌跡を実証的に比較分析し、以上の課題に応える歴史的示唆を抽出することを目的とする。 具体的には、日米欧先進国の過去数十年の発展軌跡を各国、各時代それぞれの発展制約(人口・エネルギー・環境・資本・地政条件等)との関数において、技術革新における同制約の克服→持続的発展の確保→発展に誘発された更なる技術革新、のメカニズムに視点を据えて実証的に比較分析を行う。その結果に基づき、地球環境問題、国際間の確執・世界的な技術革新の停滞を始めとする21世紀に向けての実践的処方箋たりうる「歴史的示唆」を抽出する。抽出された示唆を分析対象国に導入するともに、ロシア・東欧・アジア地域に移転する方法を分析する。
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[Publications] Chihiro WATANABE: "The Perspective of Techno-matabolism and its Insight into National Strategies" Research Evaluation. 6・2. 69-76 (1997)
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[Publications] 木嶋 恭一: "組織生存力としての研究開発投資効率の概念と指標" 経営情報学会誌. 6・3. 61-77 (1997)
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[Publications] 木嶋 恭一: "多主体複雑系の考え方" オペレーションズリサーチ. 42・9. 582-586 (1997)
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[Publications] G.Dosi: "Opportunities,Incentives and the Collective Patterns of Technological Change" The Economic Journal. 107. 1530-1547 (1997)
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[Publications] Chihiro WATANABE: "The Role of Technology in Energy/Economic Interactions" United Nations University Press, 380 (1997)
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[Publications] 木嶋 恭一: "マルチメディア社会システムの様相" 日化技連出版, (1997)