1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08044034
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Research Institution | J. F. Oberlin University |
Principal Investigator |
光田 明正 桜美林大学, 国際学部, 教授 (60245363)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
TUZIN Donald UCSD文化人類学部, 教授
BLUMENTHAL P IIE, 副会長
二宮 皓 広島大学, 教育学部, 教授 (70000031)
馬越 徹 名古屋大学, 教育学部, 教授 (60000030)
井上 雍雄 桜美林大学, 国際学部, 教授 (00223280)
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Keywords | 留学生 / 高等教育 / 国際化 / 国際教育 / 短期留学 / 米国(アメリカ)留学 / Study Abroad / 大学間協定 |
Research Abstract |
1 米国の大学における留学生交流の成功因子の調査 米国の大学における留学生受入システムやプログラムの調査、IIEやUSIA等の留学生交流支援方針や施策の調査研究、香港における米国留学の捉え方、シンガポールにおける米国留学の捉え方などについて共同調査研究を行なってきたが,今年度は特に、以下の点を成功因子として調査してきた。 1)インターネットを駆使した世界からの留学希望者への情報を提供するとともに、各大学はStudy Abroad Programのホームページを活用することで、アメリカの学生を世界の大学に送り出すプログラムを活性化することで、学生交流の促進を図っている。同時に、世界から米国留学を希望する学生は、インターネット上の各大学等のホームページから必要な情報を得るだけでなく、そこで電子メールアドレスが記載されている大学については直接質問を送って、当該希望者に必要な情報提供サービスが可能となっている。こうした情報化戦略も成功因子として位置づけられる。 2)アメリカの大学が大学の研究・教育水準の維持を図るために優れた留学生を獲得するという大学経営戦略が、世界の留学生を惹きつける魅力となっている。知的優秀性の高い学生、例外的才能のある学生、特定の分野で優れている学生を求めるという、米国大学の卓越性信仰が世界の優秀な学生を惹きつける土壌となっている。大学が知的卓越性を真剣に求め、尊重するという態度(国籍を問わず)こそがアメリカの留学生交流の成功要因であもある。特にアジアの優秀な学生がアメリカに惹かれる背景にはこうしたアメリカの大学の真摯な姿勢があるのではないか。 2 米国の大学のStudy Abroad Programを中心とする留学生交流 昨年度に続いて、短期留学生交流のシステムやプログラム開発が行われている実情を調査しながら、特にコンソーシアム形成による大学間連携プログラムへの熱意と信頼感が高いことが、そうした留学生交流の成功因子の一つであることを明らかにしている。他の大学への不信感が強い我が国の大学と対照的に、他の大学への信頼感を基礎とする連携事業の一環としての短期留学生交流があることが重要である。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] 光田 明正: "繁栄築いた心根のやさしさ" 日本の文化講演集. 71-87 (1997)
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[Publications] 光田 明正: "国際化の見方" 内外教育. 1-1 (1997)
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[Publications] Umakoshi, Toru: "Internationalization of Japanese Higher Education in the 1980's and early 1990's" Higher Education. 34. 259-273 (1997)
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[Publications] Umakoshi, toru: "Asymmetry and Imbalance:the Knowledge Network in Japan-United States Relations" Journal of Studies in International Education. 1-2. 1-20 (1997)
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[Publications] 二宮 皓: "留学生の生活の実態と奨学金について" 留学交流. 9-9. 6-9 (1997)
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[Publications] 二宮 皓: "短期留学生の成功・満足規定要因に関する基礎的研究" 留学生教育. 2. 1-10 (1997)
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[Publications] Ninomiya, Akira: "Japan's Goal for Foreign Students and the New Short-Term Students Exchange Programs" Open Doors. 33-34 (1997)