1996 Fiscal Year Annual Research Report
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08044040
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| Research Institution | Ritsumeikan University |
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Principal Investigator |
柴田 弘文 立命館大学, 政策科学部, 教授 (80112001)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
LEE Hiro 名古屋大学, 国際開発研究科, 助教授
ELーAGRAN Ali 福岡大学, 商学部, 教授 (90202754)
DRYSDNLE Pet オーストラリア国立大学, 燕日豪研究所, 教授所長
PANAGARIYN A メリーランド大学, 経済学部, 教授
INTRILLGATOR マイケル ティー カルホルニア大学, ロスアンジェルス校, 教授
MCGUIRE Mart カルホルニア大学, アーバイン校経済学部, 教授
阿部 顕三 大阪大学, 経済学部, 教授 (00175902)
柴田 愛子 関西学院大学, 総合政策学部, 教授 (50178901)
福島 隆司 東京都立大学, 経済学部, 教授 (30228887)
井堀 利宏 東京大学, 経済学部, 教授 (40145652)
八田 達夫 大阪大学, 社会経済研究所, 教授 (70008647)
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| Keywords | 地球環境 / 貿易と環境 / 地球温暖化 / 世界貿易機構 / WTO / 南北問題 / 地球資源 / 環境保全 |
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| Research Abstract |
本年度は、地球環境問題の経済的意味合いについての理論的研究とあわせて基礎資料の収集を行った。理論的には次のような研究が中心となった。
(1)地球環境問題重大化の背景の分析
(2)地球環境問題の特徴の分析、公共財、環境汚染のもたらす将来効果の不確定性、世代間の所得配分の問題、南北間の所得格差の起こす諸問題
(3)従来の「公害」問題と地球環境問題の異同の分析、地域的拡がりの異同、関連問題の多重性の検討
(4)環境安全保障の概念の明確化、軍事的安全保障や食糧安全保障と環境安全保障概念の異同
(5)先進国の経済発展の遺産としての環境劣化の評価
(6)人口増大と資源環境の有限性との関連
一方、現実政治上の問題としては次の様な知見が得られた。
WTO閣僚会議なでで、1996年12月10日〜12日にシンガポールで開催された。環境保全の為に貿易制限をすべきか否かで先進諸国と発展途上国との間の意見の相違の非常な大きさが露呈された。環境保護の理由で貿易を制限する問題は、資本の自由化と労働問題と並ぶWTOの課題で、「貿易と環境委員会」が1994年のWTO協定締結直後から検討してきた。しかし今回の同委員会の報告ではWTOと環境諸協定との連携の意義を強調する一方、環境諸協定と同趣旨の規定をWTO協定に組み入れることは、途上国の強硬な反対で触れずじまいに終わった。先進国と途上国の両グループ間のそれらの実態の解明と利害を調整する方策の発見の重要さが益々明らかになった。環境問題と経済発展と世界貿易との間で不可分の関係にあることは、南北間の所得格差に基づく将来利益の割引率の違いに基本的な原因があると思考された。
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[Publications] 柴田 弘文: "現代環境税論の二つの誤謬" 現代経済学の潮流1996. (1996)
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[Publications] 柴田 弘文・柴田 愛子: "非対称情報下の経済理論を独自のアイデアで明示" 経済セミナー1997年1月号. (1997)
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[Publications] 八田 達夫: "環境基準違反をどうしたら減らせるか" (1996)
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[Publications] 八田 達夫: "公共投資の最適基準" (1996)
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[Publications] 八田 達夫: "The Environmental Tax in China" (1996)
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[Publications] 井堀 利宏: "Environmental Externalities,Growthand Consumption Taxes" 日本財政学会発表論文. (1996)
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[Publications] 井堀 利宏: "International Environmental Externalities and Conflict among Countries" (1996)
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[Publications] 井堀 利宏: "Environmental Externalities Growth and Consumption Taxes" New York University 研究会発表論文. (1997)
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[Publications] 井堀 利宏: "Dynamic Provision of Public Goods as Environmental Externalities" Discussion Paper Series (University of Tokyo). (1996)
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[Publications] 井堀 利宏: "A Theoretical Analysis of Protection again Emergency : International Public Good and Issues" (1996)
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[Publications] Arvind Panagariya: "Preferential Trading Areas and Multilateralism : Strangers,Friends or Foes?" (1997)
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[Publications] Arvind Panagariya: "The Meade Model of Preferential Trading : History,Analytics and Policy Implications" (1996)
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[Publications] 柴田 弘文・柴田 愛子: "予算過程の「見えざる手」" 公共選択の研究 第27号 Public Choice Studies編集委員会. 1996
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[Publications] 柴田 弘文: "外部性の経済学:理論と規制の手段 日経:日本経済事典第17章" 日本経済新聞社, (1996)
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[Publications] 柴田 弘文: "環境経済学" 東京経済新報社, (1997)
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[Publications] Hirofumi Shibata: "The Economics of Pollutions Control is the Asian Pacific" London : Edward Elger Publishng Ltd., (1996)
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[Publications] Hirofumi Shibata: "Macroeconomic Dimensions of Public Finance" London : Routledge, (1997)
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[Publications] Toshihiro Ihori: "Public Finance in an Overlaying Generation Economy" Macmillan Press Ltd.U.K., (1997)
