1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08044049
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
齋藤 悌二郎 東北大学, 理学部, 助教授 (70004322)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
BAKER Oliver ハンプトン大学, 助教授
FRULLANI Sal サニタ高等研究所, 教授
PERDISAT Cha ウイリアム, メリー大学, 教授
寺沢 辰生 東北大学, 理学部, 助教授 (40004436)
橋本 治 東北大学, 大学院・理学研究科, 教授 (50092292)
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Keywords | 電子線 / ハイパー核 / (e,e'K^+) / 応答関数 / 干渉項 / 分解能 / セプタム電磁石 / 散乱槽 |
Research Abstract |
本年度の調査研究は、ほぼ調査研究実施計画通に行った。 1.齋藤、今野が平成9年4月9日から4月15日までアメリカ合衆国のジェファソン研究所に出張し、昨年製作したセプタム電磁石用散乱槽の設置のため現地調査を行った。 2.平成9年5月13日から7月6日の間に齋藤、寺沢、坪田、上野、木野(研究協力者)が^<16>O(e,e'p)の実験に参加するため、ジェファソン研究所に出張した。この^<16>O(e,e'p)実験は、ホールAでの最初の実験で、原子核の高運動量成分を求めること、および応答関数の縦、横、干渉項成分の分離を目的としたものである。我々は、物理の目的は勿論であるが、我々がホールAで計画している電子線によるハイパー核実験のための、スペクトロメータやデータ収集系について習熟することを目的の一つとしていたが、実験に参加して、その成果を上げることができた。実験は加速器や、水ターゲットの故障が頻繁に起こったが、最終的には、予定したデータは取り終えて、現在データ解析が順調に進められている。 3.齋藤、寺沢が平成9年8月2日から8月9日までジェファソン研究所PAC12に出席するために出張した。"Electroproduction of Hypernuclei on ^3He and ^4He"について発表した。PACの見解は、面白い実験であるが、0.5MeVの分解能がでることを、すでに採択され実験で示してからということで、延期になった。 4.平成10年3月1日から3月10日の間に齋藤、今野が輸送したセプタム電磁石用散乱槽をチェックするためジェファソン研究所に出張し、性能に異常のないことを確認した。 5.昨年度の科研費で参加したp(e,e'K^+)の実験結果は、"Longitudinal and Transverse Cross Sections in the ^1H(e,e'K^+)Λ Reaction"という題で、Phys.Rev.Lett.に投稿された。
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Research Products
(1 results)
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[Publications] M. Iodice: "Kaon electroproduction(e,e'K^+)at CEBAF in Hall A." Proc. Conference on Perspectives in Nuclear Physics at Intermediate Energies, Trieste, Italy, 1995, eds. S. Boffi et al. (World Scientific, Singapore). 231-240 (1996)