1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08044112
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
中嶋 英雄 大阪大学, 産業科学研究所, 教授 (30134042)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
SHAPOVALOV V ウクライナ冶金アカデミー, 物理冶金学科, 教授
SPRENGEL W 大阪大学, 産業科学研究所, 助手 (70250636)
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Keywords | ポーラス金属 / 共晶反応 / 一方向性凝固 / 多孔質材料 |
Research Abstract |
本研究では鉄,ニッケル,アルミニウム,チタンなどのポーラス金属・合金を創製し,高強度軽量化構造材料や機能性材料への応用を開拓することを主な目的としている。平成8年度には,5月に我々がウクライナを訪問,滞在し,ポーラス金属合金の創製と応用についての共同研究の打ち合わせを実施した。その結果,双方のアイディアを出しあってポーラス金属作製装置を製作することで合意に至った。それを受けて,双方で装置の設計案を作成した。10月にシャポバロフ教授が来日し,両研究グループで装置の設計の最終調整を行った。高圧水素を用いるための安全基準が両国で異なるため合意に至るのに予想外の時間がかかった。その後,本装置の最終設計がまとまり,現在,装置の作製にあたっている。一方,我々は高圧酸素下でポーラス銀を作製することに成功し,5月21日付け日刊工業新聞に発表した。この成果は日本金属学会秋期大会において発表し,大きな反響をえることができた。平成9年度には,ポーラス金属作製装置を用いて鉄,ニッケル,アルミニウム,チタンなどの純金属によるポーラス金属を創製し,ポアの形態制御法を確立する。次いで,高強度を目指した合金のポーラス化,さらにはポアの内壁表面処理やポアへの異種物質の充填による高強度化を試みる。
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Research Products
(1 results)