1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08044119
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
稲田 茂昭 群馬大学, 工学部, 助教授 (00008517)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
INCROPERA Fr パジュウ大学, School of Mech. Engn., 教授
YANG WenーJei ミシガン大学, Mech. Engn. and Appl. Mech., 教授
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Keywords | 微細化沸騰 / 限界熱流束 / 微小蒸気泡の射出 / 間欠的固液接触 / 間欠的液液接触 / 自己倍力作用 |
Research Abstract |
平成9年度(最終年度)の調査研究目的は次の4項目であった. (1)リアルタイムホログラフィによる蒸気泡の挙動撮影. (2)過熱液の“ゆらぎ"問題,蒸気泡の安定・不安定性,気泡周囲流体の乱流特性等に関する収集資料を基にした微細化現象モデルの構築. (3)液・液直接接触沸騰に関する資料収集と装置試作・データ採取. (4)限界熱流束の整理式の導入. 以上の4項目に対してその目的は達成され, (1)-(3)に関しては,スズ-水系の液・液直接接触沸騰状態を実現させ,その挙動をレーザホログラフィによる等温度干渉縞模様として高速度ビデオにて鮮明に写し出し,そこで認められる爆発的液・液接触時での蒸気生成機構を明らかにすることができた. すなわち,微細化現象の発生機構は,不安定な蒸気膜を介しての二液または固液の間欠的接触による瞬時の微小気泡の発生とその個々の気泡の液中への貫通によってもたらされる自己倍力作用よるものである. (4)に関しては,熱流束は壁面過熱度の3乗に比例しその比例係数は11.1となるが,壁面過熱度の範囲が80-110Kに限定され,これが微細化沸騰の限界値を決定する.
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