1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08044154
|
Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
薄井 洋基 山口大学, 工学部, 教授 (20107725)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
SUWONO A. バンドン工科大学, 工学部, 教授
BHATTACHARYA エス.エヌ 王立メルボルン工科大学, 工学部, 教授
BOGER D.V. メルボルン大学, 工学部, 教授
TIU C. モナシュ大学, 工学部, 助教授
ROBERTS A.W. ニューカッスル大学, 工学部・バルク固体取り扱い工学研究所, 所長
CHAMBERS A.J ニューカッスル大学, 工学部, 教授
大木 章 鹿児島大学, 工学部, 助教授 (20127989)
前田 滋 鹿児島大学, 工学部, 教授 (90041566)
|
Keywords | 石炭 / エネルギー / 改質 / スラリー / 低品位炭 |
Research Abstract |
共同研究に参加している3ヶ国をそれぞれまとめて以下に実績の概要を記す。 (日本) 山口大学においては、インドネシア産の低品位炭(バンジャリサリ炭)を改質し、実用可能な程度の改質炭高濃度水スラリーを調製する技術を開発した。本プロセスは真空乾燥とタール蒸着を組み合わせたもので、従来多くの研究機関で開発されてきた熱水処理プロセスと比べると、圧力が低い(従来150気圧程度であったものが3〜5気圧程度となった)ことが特徴である。今後、プロセスの低コスト化が、どの程度可能であるかのフィージビリティスタディ、改質炭用の添加剤の開発、オーストラリア産褐炭の改質等を上記の改質プロセスを拡張して検討していく計画である。 鹿児島大学では、数種の低品位炭についてHotWaterDrying(HWD)法による改質を行い、150-350℃の温度の変化によって石炭中の官能基がどう変化するかを化学分析やFT-IRにより検討した。COOH(またはCO)の量は大きく減少するが、OHの量はあまり変化しなかった。改質における石炭の比表面積の変化や、X線光電子分光による石炭中の窒素存在形態の分析も行った。以上の結果より、高濃度スラリー化に対応するための改質法の改良を検討した。 (オーストラリア) メルボルン地区の3大学では、特に王立メルボルン工科大学で熱水処理プロセスによる褐炭の改質を行い、ベースとなる改質炭サンプルを調製している。この改質炭サンプルを王立メルボルン大学では更にアルカリ処理を行い、従来よりもより一層の表面改質が可能となることを実験的に確認した。メルボルン大学では改質炭スラリーのレオロジー特性を評価し、モナシュ大学では表面分析と流動性の測定を行い、三者を総合して現在進めている改質プロセスの有効性を確認しつつある。ニューカッスル大学では、スラリーの取り扱い技術、特に輸送技術を検討し、スラリーパイプラインの設計問題を検討した。 (インドネシア) バンドン工科大学において過熱水蒸気による低品位炭の改質プロセスを開発中であり、本年度は中型オートクレーブによる改質実験を行った。初期の目的とする改質炭サンプルが得られるようになったので、今後、スラリー化の程度の検討に移る計画である。
|
Research Products
(7 results)
-
[Publications] Hiromoto Usui et al.: "Rheology of Low rank Coal Slurries Prepared by Upgrading Process" Proc.Eng.Found.Symp.On Rheology in Mineral Industry.TII-3 (1997)
-
[Publications] Hiromoto Usui et al.: "Sedimentation Stability and Rheology of Coal Water Mixtures Prepared by Upgrading Process" Proc.Eng.Found.Symp.On Rheology in Mineral Industry.TII-7 (1997)
-
[Publications] Maeda S.et al.: "Upgrading of Low-Rank Coals by Surface Coating Method and Hot Water Drying Method." Proc.5^<th> China-Japan Symp.On Coal and C1 Chem.167-170 (1996)
-
[Publications] D.V.Boger et al.: "Improving Clay-Based Tailings Diposal : A Case Study on Coal Tailings" AlChEJ.Vol.43. 200-207 (1997)
-
[Publications] C.Tiu et al.: "Rheological Properties and Some Applications for Rhamsan Cum and Xanthan Cum Solutions." Polym.Int.Vol40. 155-168 (1996)
-
[Publications] A.Suwono et al.: "Coal Characteristies Obtained from Steam Drying Upgraded Low Rank Coal." J.Mech,Eng.Indonesia. Vol.25. 125-130 (1996)
-
[Publications] C.Tiu and K.C.Tam: "Water Soluble Polymers-Rheological Properties-Polymeric Materials Encyclopedia," CRC Press, 22 (1996)