1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08044180
|
Research Institution | National Institute for Fusion Science |
Principal Investigator |
野田 信明 核融合科学研究所, 大型ヘリカル研究部, 教授 (10144172)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 公孝 核融合科学研究所, 大型ヘリカル研究部, 教授 (50176327)
田辺 哲朗 名古屋大学, 理工科学総合研究センター, 教授 (00029331)
和田 元 同志社大学, 工学部, 教授 (30201263)
高杉 恵一 日本大学, 原子力研究所, 講師 (50187952)
松本 和憲 富山県立大学, 工学部, 助教授 (00107179)
庄司 多津男 名古屋大学, 工学部, 助教授 (50115581)
|
Keywords | 高周波リミター / 高Zリミター / ペレット入射 / 希ガ入射 / イオン温度プローブ / 炭素複合材料 / 周辺プラズマ制御 / ダイナミックエルゴダイゼーション |
Research Abstract |
(1)周辺部制御法の実験として高周波リミター実験,高Zリミター実験,ペレット入射実験、希ガス入射実験を実施し,いくつかの結果を得たユ-リッヒ研から日本へ2名のドイツ人が来日し,名古屋大学の装置で1カ月予備実験を行いった。その結果をもとにドイツのトカマク用リミターを製作し,据え付けている。 (2)高Zリミター実験では,炭素とタングステン半々からなる特殊なリミターを製作し,実験を行った。その結果,炭素がスパッタリングによってタングステン側に移動していることが認められた。その反対に,タングステンは炭素側に移動しておらず,予測どおり損耗が小さいことが確認された。その成果は今年5月にアメリカで開催される第13回プラズマ・表面相互作用国際会議の準招待講演として採択され,研究協力者の大後氏が発表することになっている。 (3)ペレット入射実験では,入射後の電流分布変化を調べ,ペレットが深く侵入した場合に中心部の電流密陀が周辺部に比べて低くなる(ホロー状分布)を確認した。また,鋸歯状振動と電流分布変化の関連について情報が得られた。 (4)周辺部イオン温度計測を目的とするグリッド付きプローブ(イオン温度プローブ)実験を始めて実施した。電子温度に対しイオン温度が高い個とが確認され、熱流計測の結果と対応していることが確かめられた。 (5)高Z材料に関する調査も引き続き進み,プラズマスプレイ法で黒鉛表面にタングステンを0.5-1.0mmコーティングした材料が25MW/m^2までのパルス的な熱負荷に耐えることを試験によって確認した。現在この方法で製作したリミターブロック10個をドイツのトカマク装置に装着し,周辺制御実験の開始を待っている。 (6)動的磁気ダイバータ(ダイナミックエルゴダイゼーション)の製作はほぼ決まり,99年にコイル設置完了という計画が決まった。本共同研究を踏まえて装置改造が進んだのは,(1)のRFリミター,(4)のタングステンリミターとともに3件を数え,共同研究の有効さが示された。
|
Research Products
(10 results)
-
[Publications] Motoi Wada: "Impurity Release from High-Z Test Limiters Immersed in TEXTOR Edge Plasmas" Journal of Nuclear Materials. 241-243. 799-803 (1997)
-
[Publications] Tetsuo Tanabe: "Examination of Material Performance of W Exposed to High Heat Load" Journal of Nuclear Materials. 241-243. 1164-1169 (1997)
-
[Publications] Jose Boedo: "Effects of RF Limiter on TEXTOR's Edge Plasmas" Journal of Nuclear Materials. 241-243. 857-860 (1997)
-
[Publications] Nobuaki Noda: "A Review of Recent Experiments on W and High-Z Materials as Plasma-Facing Components in Magnetic Fusion Devices" Journal of Nuclear Materials. 241-243. 227-243 (1997)
-
[Publications] 野田 信明: "炉心プラズマ中の高Z不純物挙動とプラズマに与えるその影響" プラズマ・核融合学会誌. 72・10. 987-997 (1997)
-
[Publications] 上田 良夫, 大宅 薫: "プラズマ対向材としての高Z材料" Journal of Nuclear Materials. 72・10. 998-1007 (1997)
-
[Publications] Kaoru Ohya: "Ion Reflection and Sputteringat Tungsten Surface Exposed to Edge Plasmas in TEXTOR" Journal of Nuclear Materials.
-
[Publications] Tetsuo Tanabe: "On the Utilization of High Z Materials as Plasma Facing Component" Journal of Nuclear Materials.
-
[Publications] Marek Rubel: "Impacts of Molybdenum and Tungsten Test Limiter on Ion Fluxes in the Plasma Edge of TEXTORT" Journal of Nuclear Materials. 249. 116-120 (1997)
-
[Publications] Juergen Rapp: "Transport Studies of High-Z Elements in Neon Edge radiation Cooled Discharge in TEXTOR-94" Plasma Physics and Controlled Fusion. 39. 1615-1634 (1997)