1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08044223
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
桜井 英博 早稲田大学, 教育学部, 教授 (10063645)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
BRETTEL Klau フランス原子力部, サクレー研究所, 研究員
SETIF Pierre フランス原子力部, サクレー研究所, 研究主任
楠元 範明 早稲田大学, 教育学部, 助手 (60277861)
井上 和仁 神奈川大学, 理学部, 助手 (20221088)
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Keywords | 光合成 / 反応中心 / 緑色硫黄細菌 / シトクロム / Fe-Sセンター / 閃光分光 |
Research Abstract |
緑色硫黄光合成細菌の反応中心における電子伝達は、反応中心の酸素感受性が高いために分光測定に適した試料の調整が困難で、最近まで研究が遅れていた。われわれは、試料調整の全過程において嫌気性の維持に細心の注意を払うことにより、好熱性の緑色硫黄光合成細菌Chlorobium tepidumから活性の高い反応中心粒子の調製に成功した。 本年度は、フランス原子力部のSaclay研究所に3名の日本人研究者がのべ6回共同研究に行き、同研究所のSetif,P.,Brettel,K.と共同研究を行った。反応中心粒子を多連のレーザー閃光により励起し、反応中心に結合したCyt cのそのときの酸化還元の挙動を分光学的に追跡した。その結果、Cyt cは従来考えられていたように可逆的に酸化還元をおこなうとは解釈できないという予備的結果を得たので、更に研究を継続している。また、多連の閃光励起後の反応中心P840^+の再還元速度を測定することにより、Fe-Sセンターからの電子の戻りの速度を計算した。 緑色硫黄細菌の反応中心色素はホモダイマー型だといわれているが、この問題についてFTIR法により研究を行った。
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Research Products
(1 results)
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[Publications] Noguchi,T.,Kusumoto,N.,Inoue,Y.,Sakurai,H.: "Electronic and vibrational structure of the radical cation of P840 in the putative homodimeric reaction center from chlorobium tepidum as studied by FTIR spectroscopy" Biochemistry. 35. 15428-15435 (1996)