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1997 Fiscal Year Annual Research Report

内因性抗細菌ペプチドPR-39の生物学的意義

Research Project

Project/Area Number 08044228
Research InstitutionAsahikawa Medical College

Principal Investigator

高後 裕  旭川医科大学, 医学部, 教授 (10133183)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 藤本 佳範  旭川医科大学, 医学部, 助手 (90292127)
横田 欽一  旭川医科大学, 医学部, 講師 (10250573)
GALLO Richa  ハーバード大学, 医学部, Assistant
小野 稔  旭川医科大学, 医学部, 講師 (60185650)
Keywords抗菌ペプチド / PR-39 / シンデカン / 癌転移 / 細胞骨格 / rasシグナル
Research Abstract

我々とDr Richard Galloとの共同研究により以下のことが明らかとなった.
1.内因性抗菌ペプチドPR-39のN末端から15のアミノ酸のオリゴペプチドを用いて,ウサギを免疫し,PR-39に対するポリクローナル抗体を作成した.
2.この抗体を用いてヒト白血球の蛋白を免疫沈降するとPR-39の大きさに相当する約5KDaのところにバンドが見られた.しかし,ブタPR-39のヒトでの類似蛋白および遺伝子はまだ発見できていない.
3.PR-39はproline richな部位にras signalingに重要であるSos蛋白か持つGrb2のSrc homology 3(SH3)domainへの結合motifを5回繰り返し有しており,SH3 domainに結合するという可能性が示唆された.そこでSrc遺伝子のSH3 domainの蛋白をrecombinantで作成し,PR-39のオリゴペプチドを加え.PR-39に対する抗体で免疫沈降するとSH3 domainの蛋白が共沈し.逆にSH3 domainに対する抗体で免疫沈降するとPR-39が共沈してきた.以上のことより,PR-39はSH3 domainに結合すると考えられる.
4.PR-39遺伝子を肝癌細胞株に導入するとSyndecan-1の発現誘導とともに,細胞形態や浸潤能・細胞運動能に変化が起きた.この変化は,Dr Galloにより発表された,PR-39のSH3 domainへの結合能が関与していると考えられる.
5.PR-39遺伝子導入肝癌細胞はPR-39蛋白を培養液中に分泌した.
6.PR-39遺伝子をNIH3T3細胞のras transformantに導入するとやはり細胞形態の変化が認められ,また増殖能が著しく低下した.

  • Research Products

    (4 results)

All Other

All Publications (4 results)

  • [Publications] Matsumoto A: "Ruduced expression of syndecan-1 in human hepatocellular carcinoma with high metastatic potential." Int. J. Cancer. 74. 482-491 (1997)

  • [Publications] 藤本 佳範: "syndecan-1およびその発現誘導因子PR-39の遺伝子導入による肝癌細胞の転移・浸潤能力低下について" Biotherapy. 11. 969-972 (1997)

  • [Publications] 藤本 佳範: "肝癌細胞の再発・転移におけるsyndecan-1の発現低下について-syndecan-1およびその発現誘導因子PR-39の遺伝子導入による再発・転移阻止を目的とした遺伝子治療の試み-" 消化器癌の発生と進展. 9. 61-64 (1997)

  • [Publications] 高後 裕: "syndecan-1の発現低下と転移" 肝胆膵. 34. 165-171 (1997)

URL: 

Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

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