1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08044247
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Research Institution | Chiba University, School of Medicine |
Principal Investigator |
谷口 克 千葉大学, 医学部, 教授 (80110310)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
本庶 佑 京都大学, 医学部, 教授 (80090504)
坂口 志文 東京都老人総合研究所, 部長 (30280770)
奥村 康 順天堂大学, 医学部, 教授 (50009700)
菊谷 仁 大阪大学, 微生物病研究所, 教授 (80161412)
笹月 健彦 九州大学, 生体防御医学研究所, 教授 (50014121)
岸本 忠三 大阪大学, 医学部, 教授 (10093402)
横山 憲二 北陸先端科学技術大学院大学, 材料科学研究所, 助教授 (80242121)
渡辺 武 九州大学, 生体防御医学研究所, 教授 (40028684)
阪口 薫雄 熊本大学, 医学部, 教授 (70192086)
清野 宏 大阪大学, 微生物病研究所, 教授 (10271032)
安田 國雄 奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 教授 (30025473)
古関 明彦 千葉大学, 医学部, 助手 (40225446)
葛山 智久 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 助手 (30280952)
嶋田 一夫 東京大学, 薬学部, 教授 (70196476)
堀之内 末治 東京大学, 農業生命科学研究所, 教授 (80143410)
志村 令郎 京都大学, 理学部, 教授 (60025426)
鎌田 博 筑波大学, 生物科学系, 教授 (00169608)
山田 康之 京都大学, 農学部, 教授 (50026415)
軽部 征夫 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (50089827)
別府 輝彦 日本大学, 獣医学部, 教授 (80011873)
MATHIS D. CNRS免疫研究所, 室長
BENOIST C CNRS免疫研究所, 室長
PIATIGORSKY ジェイ 米国国立眼研究所, 室長
MARTY J.L. ペルピニャン大学, 教授
THOMPSON C. バーゼル大学, 教授
GOSSLER A ジャクション研究所, 主任研究員
斉藤 隆 千葉大学, 医学部, 教授 (50205655)
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Keywords | T細胞 / 免疫寛容 / B細胞 / 発生工学 / ポリコ-ム遺伝子 / 水晶体特異的遺伝子発現 / 有機リン系農薬センサー / 転写因子 |
Research Abstract |
I.免疫共同研究 1989年のCNRSとの覚書に基づき、1994年に初めて実現化した免疫学領域における日仏共同研究は、本年度は次の四点にテーマを絞って行なわれた。 1.T細胞の分化・寛容機構の維持の分子機構およびその破綻によって生ずる自己免疫病の発症機構、2.B細胞分化における遺伝子発現の分子機構および情報伝達の分子機構、3.受容体からの情報伝達、4.発生分化と病態である。いずれの分野でも新しい発見があり、、この共同研究が実り多いものであることを物語っている。とくに胚発生工学の導入によって新しい発生免疫学領域ともいうべき領域の確立とともに、新発見が沢山出ることが予測された。 II.発生学共同研究 (a)マウス・ポリコ-ム遺伝子であるmel-18は、ホメオボックス遺伝子群の発現コントロールを介して体軸前後軸の形成におよびリンパ系前駆細胞の増殖に必要であることが示された。もう一つのマウス・ポリコ-ム遺伝子であるbmi-1を欠失したマウス系統とmel-18欠失マウスとを交配することにより、ポリコ-ム遺伝子間で遺伝的相互作用があることを証明した。このダブル欠失マウスの解析によりポリコ-ム複合体の機能を明らかにしうると考える。 (b)in vitro培養系の解析において、水晶体線維細胞特異的に発現する遺伝子βB1-クリスタリン遺伝子の上流領域には、エンハンサーPL2配列が存在することを明らかにした。固体レベルにおいても水晶体特異的な遺伝子発現にも重要であるかどうかをトランジェニックマウスを作成して調べた結果、この配列は必要ではあるが十分ではないことが明らかになった。 III.分子認識共同研究 thiostreptonによって誘導される蛋白質は、thiostreptonと結合することによりそのプロモーターからの転写を促進する。そこで、当研究室で単離したthiostreptonと同様の活性を持つ化合物群が、thiostrepton結合蛋白と結合しうるかどうかを検討した。thiostreptonと同様な活性を有する化合物を検索し、土壌微生物の代謝産物からのスクリーニングを行ったところ、新規チオペプチド系化合物promothiocinAおよびB、thotipin、geninthiosin、thioactin、promoinducinを見いだした。次に、チオペプチド化合物の側鎖部分の長さとtipAプロモーター誘導活性の相関を検討したところ、Deala側鎖の長さに依存して強い活性を示すことが判明した。 IV.バイオセンサー共同研究 アセチルコリンエステラーゼ(AChE)を用いた高感度有機リン系農薬センサーの開発を行った。すなわち、アセチルチオコリンを基質としたときの生成物チオコリンを低電位で酸化するための、メディエーターとしてフェロセン誘導体を固定化したナフィオン膜被覆電極を作製した。また、AChE・メディエーター・ナフィオン固定化電極のアセチルチオコリンに対する電流応答および有機リン系殺虫剤に対するその阻害度を調べた。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Akasaka,T.: "A role for mel-18,a Polycomb group-releted vertebrate gene,during the anteroposteior specification of the axial skeleton." Development. 122. 1513-1522 (1996)
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[Publications] Duncan,M.K.: "Developmenta regukatio of the chicke βB1-crystalin promoter in transgenic mice" Mechanisms of Development. 57. 79-89 (1996)
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[Publications] Taniguchi,M.: "Essential requirement of an invariant Vα14T cell antigen receptor expression in the development of natural killer T cells" Proc.Natl.Acad.Sci.USA. 93. 1025-11028 (1996)