1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08044300
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Research Institution | KYUSHU UNIVERSITY |
Principal Investigator |
堀 哲郎 九州大学, 医学部, 教授 (00022814)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
有村 章 チューレン大学 米, 日生物医学研究所, 教授
ECKHART Simo マックスブランク生理学臨床研究所, 教授
高木 厚司 九州大学, 医学部, 助手 (30243934)
片渕 俊彦 九州大学, 医学部, 講師 (80177401)
粟生 修司 九州大学, 医学部, 助教授 (40150908)
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Keywords | アンチセンスオリゴDNA / 体温調節 / 定量化RT-PCR / 視床下部 / ストレス / 脳・腸・肝・免疫連関 / 腸内細菌 / サイトカイン |
Research Abstract |
各種サイトカインと中枢神経機能連関の研究では、(1)脳内にIFNαがconstitutiveに存在し、拘束ストレスにより増加すること、(2)拘束あるいは高温及び低温ストレスにより、FOSタンパクが、視床下部室傍核、視索前野、腹内側核、第3脳室前腹側壁などに発現すること、(3)拘束ストレス開始30分後より視床下部、下垂体、肝臓でIL-1βmRNA発現が増加するが、海馬、脾臓では変化せず、拘束ストレスによる脾臓NK活性低下の少なくとも1部は脳内に発現するIL-1βにより媒介すると推測されたこと、(4)c-fosのアンチセンスオリゴ-DNAを視索前野に注入したラットでは高温及び低温下における体温調節機能が正常と異なること、(5)脳虚血後の神経細胞死をPACAPの脳内及び末梢投与が予防し、このメカニズムにIL-6の脳内発現が重要であること、等が分かった。 一方、本研究によって、(6)FITCでラベルしたLPS(1mg/5ml)を回腸内へ注入し、1時間の拘束ストレスを加えると、肝臓クッパー(K)細胞及び類洞内皮細胞にFITCが取り込まれ、蛍光強度は非ストレスラットのそれの5.8倍たなること、また、(6)FITC陽性細胞の約80%は抗IL-6抗体で染色さえること、(7)拘束ストレスにより、競合的RT-PCRでみたIL-6mRNAが肝臓で増え、脾臓では変化しないこと、(8)フットショックやケージ交換ストレスにより肝門脈血IL-6が増加し、その反応もLPS生体内中和により消失すること、等を見出し、非炎症性ストレスである単純拘束時の肝臓におけるIL-6の産生増加に、腸内細菌由来のエンドトキシンが重要な役割を果たしていることを見出した。
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Research Products
(10 results)
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[Publications] 堀 哲郎: "自律神経系による免疫系制御" Clinical Neuroscience. 15. 394-396 (1997)
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[Publications] 堀 哲郎: "発熱の科学" 救急医学. 21. 1000-1015 (1997)
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[Publications] 堀 哲郎: "怒りはどこから湧き、どのように発散されるか" COMMUNICATION. 68. 12-15 (1997)
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[Publications] Li, A-J.: "A single pre-training glucose injection induces memory facilitation in rodents performing various tasks : contribution of acidic fibroblast growth factor." Neuroscience. (in press). (1998)
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[Publications] Hori, T.: "Neuroimmunomodulatory actions of hypothalamic interferon-α." Neuroimmunomodulation. 5(in press). (1998)
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[Publications] 堀 哲郎: "サイトカインと脳・免疫連関" Clinical Neuroscience. 16(in press). (1998)
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[Publications] 堀 哲郎: "脳・免疫系連関における伝達物質" Clinical Neuroscience. 16(in press). (1998)
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[Publications] Huang, Q.: "Central noradrenergic system modulates plasma interleukin-6 production by peripheral interleukin-1b" Am.J.Physiol.273. R731-R738 (1997)
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[Publications] 高木 厚司: "ストレス時に腸内細菌が果たす免疫賦活作用" ストレス科学. 12(2). 90 (1997)
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[Publications] Shioda, S.: "PACAP protects hipocampal neurons against apotosis : involvement of JNK/SAPK signaling pathway." Ann NY Acad Sci. (in press). (1998)