1997 Fiscal Year Annual Research Report
大学におけるカリキュラム改革-教育大学とリベラルアーツカレッジにおける比較-
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08045002
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Research Institution | Miyagi University of Education |
Principal Investigator |
武元 英夫 宮城教育大学, 教育学部, 教授 (00004408)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
前田 順一 宮城教育大学, 教育学部, 助教授 (40199617)
瓜生 等 宮城教育大学, 教育学部, 助教授 (10139511)
安江 正治 宮城教育大学, 教育学部, 教授 (80013423)
渡辺 徹 宮城教育大学, 教育学部, 教授 (80113885)
花島 政三郎 宮城教育大学, 教育学部, 教授 (20125701)
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Keywords | インターンシップ / ボランティア活動 / 一体化教育 / 統合教育 / 学校教育 / 留学生教育 / 全体主義 / 非行少年 |
Research Abstract |
前年度で得られた知見を土台にして、今年度はさらに詳しい情報収集に努めた。その結果、大学生の学外活動は、学生ボランティア活動、授業の一貫としての実地研究、インターンシップ、学外でのパート雇用の四つに整理され、それぞれの目的、時間、報酬・単位期間、参加資格、統括する責任母体が明確になっており、日本の大学がこれらを導入する際の問題点が明確になった。特に、期間、単位、スーパーバイザーの教育的役割については、慎重な検討が必要に思われた。理念的に統合教育をさらに一歩すすめたインクルージョン(一体化教育)は、ミネソタ州は進んでいるが、実践には特にスタッフの養成と人件費の問題、また知的障害児の統合における教育的効果が課題になることが浮き彫りになった。非行少年の入所施設では、入所理由は日本と同じような問題を抱えているが、クローズド部門とオープン部門のシステムや入所期間の違いが明らかになった。大学での健康・体力づくりに関しては、システム、施設設備の充実がみられ、その面での貴重な資料が得られた。また留学生の教育では、両国の文化、歴史の事前学習と特に十分な語学力の必要性が確認された。マカレスター大学からの訪問者との討論では、一つはアメリカの多民族状況を前提とした学校教育の改善していくための哲学的な基礎について議論された。その際に、全体主義はこれからその有用性が認められるであろうという理論的深化であって今後の教育に影響を与えるものと考えられる。そして、日本文化とアメリカ文化の違いについても音楽の教育の進め方においても新しい知見を得た。
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Research Products
(16 results)
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[Publications] Masaki Takamura: "The numerical radius of an infinite directed regular graph" Mathematica Japonica. 45・2. 337-343 (1997)
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[Publications] Hideo Takemoto: "On a Saito′s problem for the generations of von Neumann algebras by power partial isometries" Nihonkai Mathematical Journal. 9・1(発表予定). (1998)
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[Publications] 花島 政三郎: "社会的養護を必要とする子どもたちへの援助" 高校生活指導. 129. 19-26 (1996)
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[Publications] 花島 政三郎: "学校にとって教護院って何?" 生活指導. 496. 109-116 (1996)
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[Publications] 安江 正治: "広域情報システムの情報教育への活用" 宮城教育大学紀要. 32(発表予定). (1997)
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[Publications] 渡辺 徹: "障害児教育における親の参加" 宮城教育大学紀要. 31. 187-198 (1997)
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[Publications] 野田 恵: "学習障害についての教員研修に関する調査" 特殊教育学研究. 35・4. 44-50 (1998)
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[Publications] H.Komiya: "A new functioal mearurement of muscle stiffness in humans" Advances in Exer. and Sports Phusiol.12・1. 31-38 (1996)
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[Publications] 前田 順一: "Local vascular reponse induced by arm position change" Advances in Exer. and Sports Phusiol.13・2. 66-72 (1997)
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[Publications] 石黒 広昭: "やり抜く力を育てる" 児童心理. 51・10. 22-28 (1997)
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[Publications] Hiroaki Ishiguro: "On the relation between new voices and old voices : What does a newcomer appropriate?" Bulletin of Miyagi University of Eduation. 32(発表予定). (1997)
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[Publications] 清水 かおり: "エステル化反応に及ぼす硫酸の量の影響" 化学と教育. 45.
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[Publications] Masao Maruyama: "Stereochemistry of Carpesiolin, a Pseudoguaianolide from Carpesium abrotanoides" 宮城教育大学紀要. 31. 35-46 (1996)
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[Publications] 猪平 真理: "盲・聾・養護学校における障害幼児指導体制の現状と問題点" 特殊教育学研究. 35・4(発表予定). (1998)
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[Publications] 川上 郁雄: "ジョニ-はアメリカからやってきた-外国人子女の教科指導と日本語教育の課題" 宮城教育大学国語国文学会編. 182-205 (1997)
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[Publications] Chung-Tong Wu: "Settlement Experiences of Recent Chinese Immigrants in Ausstralia" The Last Half Century of Chinese Overseas. 391-422 (1998)