1996 Fiscal Year Annual Research Report
タイの中等教育の普遍化を進路選択の多様化への政策的対応に関する研究
Project/Area Number |
08045010
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
潮木 守一 名古屋大学, 大学院・国際開発研究科, 教授 (80022391)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
TIASAKUL Wan チュラロンコン大学, 教育学部, 講師
LOKUTHAI Pha チュラロンコン大学, 経済学部, 準教授
SUKONTASAP S チュラロンコン大学, 経済学部, 準教授
廣里 恭史 名古屋大学, 大学院・国際開発研究科, 助教授 (40262927)
若林 満 名古屋大学, 大学院・国際開発研究科, 教授 (40126917)
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Keywords | 教育開発 / アジアの教育 / タイ教育改革 / 中等教育政策 / 教育機会拡大 / 職業教育 / 進路選択 / 進路指導 |
Research Abstract |
今年度の研究活動は,主としてチュラロンコン大学スナンチット・スコンタサップ準教授と、廣里恭史助教授及びパイサン・レクライ準教授によって分担された。スナンチット準教授はタイにおける中等教育政策の歴史を展望し、1992年から開始された第7次教育改革計画の経緯と現在までの成果の概要についてまとめを行った。その内容は、10月の名古屋大学での研究セミナーにおいてスナンチット準教授より報告された。セミナーにおいては報告内容の検討と共に執筆予定の論文お構成についても議論され、「タイ中等教育改革の政策展望(仮)」(英文)として執筆が進んでいる。 廣里助教授及びパイサン準教授は、共同研究として本年度12月、タイ東北部のナコンラチャシマ県をフィールドとして、中等教育機関(学校及び県教育局)を対象に聞き取り調査を実施した。加えて、中学校を対象に、卒業後の進路状況についての質問票による調査も実施した。この研究の結果は、「タイ中等教育の普遍化と進路選択の多様化(仮)」(英文)として執筆中である。なお、研究分担者のワンデイ・ティアサクル講師は、本調査についての下準備、及び調査票の配布・回収についての仕事を分担した。 一方、潮木守一及び若林満教授は、今年度は本研究費の外で、独自に研究を進めている。若林教授は本年度9月にタイ東北部のロイエット県において、同県での中等学校進学率の推移について1週間のフィールド調査を行った。この結果は現在「タイの中等教育普遍化政策-ロイエット県での中等学校進学率の推移(仮)」(英文)としてまとめられている。以上の研究成果は、「名古屋大学大学院国際開発研究科Forum」(Vol.7)に掲載を予定しており、そのための巻頭論文として、アジアの中等教育全般についての論文が、潮木によって準備中である。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 潮木 守一: "東南アジアの中等教育普遍化-現状と規定要因-(仮)" 名古屋大学大学院 国際開発研究フォーラム. 7号(予定). (1997)
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[Publications] 若林 満: "タイの中等教育普遍化政策-ロイエット県での中等学校進学率の推移(仮)" 名古屋大学大学院 国際開発研究フォーラム. 7号(予定). (1997)
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[Publications] 廣里恭史,パイサン・レクタイ: "タイ中等教育の普遍化と進路選択の多様化(仮)" 名古屋大学大学院 国際開発研究フォーラム. 7号(予定). (1997)
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[Publications] スタンチット・スコンタサップ: "タイ中等教育改革の政策展望(仮)" 名古屋大学大学院 国際開発研究フォーラム. 7号(予定). (1997)