1996 Fiscal Year Annual Research Report
日本海とシホテアリン地域の構造とテクトノクスと日本列島との関係に関する共同研究
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08045022
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
伊勢崎 修弘 千葉大学, 理学部・地球科学科, 教授 (60107943)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
KARP B. ロシア科学アカデミー, 太平洋海洋研究所, 室長
KULINICH R. ロシア科学アカデミー, 太平洋海洋研究所, 副所長
島 伸和 千葉大学, 大学院・自然科学研究科, 助教授 (30270862)
篠原 雅尚 千葉大学, 理学部・地球科学科, 助教授 (90242172)
金川 久一 千葉大学, 理学部・地球科学科, 助教授 (40185898)
廣井 美邦 千葉大学, 理学部・地球科学科, 教授 (40019427)
伊藤 谷生 千葉大学, 理学部・地球科学科, 教授 (50111448)
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Keywords | 日本海盆 / 日本海拡大 / 海洋地殻 / 地磁気異常縞模様 |
Research Abstract |
平成8年5月POIのKulinich、Karp両名を招聘し、7月の日本海盆調査の打ち合せを行った。同年7月POIの調査船Prof.Gagarinsky号により、日本海盆ロシアEZZ内の日本海盆中央部で、地磁気観測、海底地震観測を中心とした海底構造探査を10日間実施した。ウラジオストック沖日本海盆海山の3成分地磁気異常の解析結果は、この海山が生成後に大きなテクトニクスを受けて、回転、傾斜を経ていることを示唆している。この海山の東方でのエアガン海底地震探査の結果では、約2kmの堆積物の下に4。0-6。1km/sの上部地殻、6。7km/sの下部地殻が存在し、地殻の厚さは7-8kmであることが判った。海洋地殻の構造とみられるが、地磁気異常縞模様が明確でないことが、問題である。 同年8-9月カバレロバ及びその北方周辺での地質調査を約2週間行った。この地質調査は、時を同じく来ていた古地磁気調査グループと行動を共にした。千葉大学グループはシホテアリン地域でのプレート沈み込みによる初期の変性作用、テクトニクスを記録している、なるべく古い岩石の採取を試みた。しかし厳しい自然環境のもとで、適当な露頭を発見するには時間が不十分であった。しかし来年度の調査に対する有用な情報を得ることができた。 同年10月以降、今回の共同観測以前の観測でロシアが保有するデータを日本側に公開、交換作業を行った。日本海盆調査済み海域の地殻構造と、海底地形、地磁気異常、重力異常データの編纂を開始した。地磁気異常図、重力異常分布図、海底堆積物層厚分布図等が作成され、来年度以降の共同調査の基本資料となる。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] N.Isezaki and Y.V.Shevaldin: "Geomagnetic anomalies of the Japan Sea" Geology and Geophysics of the Japan Sea Editor N.Isezaki, I.I.Versenev,etc. 41-48 (1996)
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[Publications] B.Karp, N.Hirata and H.Katao: "Crustal structure of the Japan sea" Geology and Geophysics ofthe Japan Sea Editor N.Isezaki, I.I.Versenev,etc. 75-90 (1996)
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[Publications] BK.Tamaki and N.Isezaki: "Tectonic synthesis of the Japan sea based on the collaboration of the Japan Sea based on the collaboration of the Japan-USSR Monograph Project" Geology and Geophysics of the Japan Sea Editor N.Isezaki, I.I.Versenev,etc. 483-498 (1996)