1997 Fiscal Year Annual Research Report
高電界線形加速器とダンピングリングによる大電流低エミッタンス電子ビーム生成の研究
Project/Area Number |
08045026
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Research Institution | The High Energy Accelerator Research Organization |
Principal Investigator |
高田 耕治 高エネルギー加速器研究機構, 加速器研究施設, 教授 (10044760)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浦川 順治 高エネルギー加速器研究機構, 加速器研究施設, 助教授 (00160333)
竹田 誠之 高エネルギー加速器研究機構, 加速器研究施設, 助教授 (40029898)
峠 暢一 高エネルギー加速器研究機構, 加速器研究施設, 助教授 (90249897)
陳 栄浩 高エネルギー加速器研究機構, 加速器研究施設, 助教授 (60270394)
山崎 良成 高エネルギー加速器研究機構, 加速器研究施設, 教授 (90011759)
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Keywords | リニアック / 高電界 / 低エミッタンス / リニアーコライダー / ビーム不安定性 / イオン / 共同実験 / Bファクトリー |
Research Abstract |
韓国浦項加速器研究所との間の共同研究には主に2つの課題がある。最初の課題は浦項加速器研究所にあるPLS放射光施設を使ってイオンによる速いビーム不安定性と呼ばれる新しいタイプのビーム不安定性が実際に存在するかどうかを実験的に検証することである。2つめの課題はリニアーコライダーの為に大電力クライストロンモデュレターを共同で開発し、その大電力試験を行うことである。前者の課題に関しては平成9年度中に3回の共同実験を項加速器研究所で行った。その結果、イオンによる速いビーム不安定性が実際に存在することがいろいろな手法を使って確認された。それらの実験結果と解析結果は論文にまとめられ、アメリカのPhysical Review Eに投稿され採用された。また、同実験成果は平成9年7月に高エネルギー加速器研究機構で開催された多バンチビーム不安定性に関する国際ワークショップや平成10年3月に高エネルギー加速器研究機構で開かれた第1回アジア粒子加速器国際会議(APAC98)での招待講演に選ばれ発表された。リニアーコライダーの為の大電力クライストロンモデュレターの共同開発と大電力試験もJong-Suck Oh(呉宗植)を招聘し平成9年度内に2度行なわれた。試験の結果は良好で将来のC-バンドモデュレターの開発の方向性を確立することができた。平成10年度には共同研究の枠を広げ、リニアーコライダーの為のX-バンドRFシステムの共同研究を行いたいと考えている。そのために、韓国浦項加速器研究所の加速器部宗主幹の高仁沫等が平成10年3月に高エネルギー加速器研究機構を訪れ、研究打合せを行った。
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