1996 Fiscal Year Annual Research Report
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08045065
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
浜田 泰三 広島大学, 歯学部, 教授 (50034244)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
マンケーブ ジェーン・エ ニューカッスル, アポン・タイン大学・歯学部, 教授
ジェプソン ニック・ジエ ニューカッスル, アポン・タイン大学・歯学部, 講師
二川 浩樹 広島大学, 歯学部, 助手 (10228140)
岩永 博行 広島大学, 歯学部・附属病院, 助手 (00263723)
村田 比呂司 広島大学, 歯学部, 助手 (40229993)
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Keywords | 義歯裏装材 / 粘弾性 / 弾性裏装材 / ティッシュコンディショナ- / 咀嚼機能 |
Research Abstract |
本年度は以下に示す項目について検討した。 1、弾性裏装材の硬化後の応力緩和挙動およびその経時的変化 2、ティッシュコンディショナ-の硬化後の応力緩和挙動、クリープおよびその経時的変化 3、弾性裏装材の硬化後の動的粘弾性およびその経時的変化 4、ティッシュコンディショナ-の硬化後の動的粘弾性およびその経時的変化 5、軟質裏装材の粘弾性が総義歯患者の咀嚼機能に及ぼす影響 6、軟質義歯裏装材のカンジダの付着 7、硬質義歯裏装材の組成分析と試作 8、シリコーン系軟質義歯裏装材の試作および物性の評価 2についてはDental Materialsに発表し、市販製品の物性ならびに浸漬液による影響について基礎的検討を行った。4については日本補綴学会誌に発表し、軟質義歯裏装材の動的粘弾性の測定方法および評価方法を確立した。目下、現存するティッシュコンディショナ-および弾性裏装材の動的粘弾性の測定を終え、まとめ中である(3および4)。5については、軟質義歯裏装材の粘弾性により、総義歯患者の咀嚼機能の回復に影響を及ぼす傾向が認められた。6、7についてはそれぞれJournal of Oral Rehabilitationに発表しており、従来の硬質義歯裏装材よりも優れた物性を有する材料を開発した。8については従来のシリコーン系裏装材よりも、義歯床への接着強度があり、経時的に劣化しにくい材料の臨床応用を推進している。
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Research Products
(9 results)
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[Publications] H.Murata: "The influences of immersion Solutions on the viscoelasticity of temporary soft lining materials" Dental Materials. 12. 19-24 (1996)
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[Publications] J.F.McCabe: "The development of a simple test method to characterise the compliance and viscoalasticity of long-term soft lining materials" Eur.J.Prosthodont.Res.Dent.4(2). 77-81 (1996)
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[Publications] 村田比呂司: "非共振強制振動法を用いたティッシュコンディショナ-の動的粘弾性" 日本補綴歯科学会雑誌. 40. 590-597 (1996)
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[Publications] 村田比呂司: "シリコーン系軟質裏装材トクヤマソフトリライニングの物性比較" 歯界展望. 87. 961-963 (1996)
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[Publications] 村田比呂司: "義歯裏装-成功のポイント-" 歯界展望別冊. 別冊. 224- (1996)
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[Publications] H,Nikawa: "Antifungal effect of zeolite incorporated tissue conditioner against Candida albicans growth and/or acid production" Journal of Oral Rehabilitation. (in press).
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[Publications] T.Arima: "The effect of cross-linking agents on the water sorption and solubility characteristics of denture base resin" Journal of Oral Rehabilitation. 23. 476-480 (1996)
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[Publications] T.Arima: "Analysis of composition and structure of hard autopolymerizing reline resins" Journal of Oral Rehabilitation. 23. 346-352 (1996)
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[Publications] 浜田泰三: "歯科材料の副作用と安全性 2.補綴用材料" 学建書院(発表予定),