1997 Fiscal Year Annual Research Report
口唇口蓋裂発生における人種差に関する研究-Investigation on the racial difference on the cleft lip and/or palate development-
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08045072
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Research Institution | Aichi Gakuin University |
Principal Investigator |
河合 幹 愛知学院大学, 歯学部・口腔外科学第二講座, 教授 (50064788)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
LEW Daniel アイオワ大学, 歯学部口腔外科学, 教授
MURRAY Jeffr アイオワ大学, 小児科学生物学, 教授
木下 弘幸 愛知学院大学, 歯学部口腔外科学第二講座, 助手 (70261005)
夏目 長門 愛知学院大学, 歯学部口腔外科学第二講座, 助教授 (90183532)
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Keywords | 口唇裂 / 口蓋裂 / 口唇口蓋裂 / ベトナム / 人種差 / 遺伝子解析 / 黄色人種 |
Research Abstract |
口唇口蓋裂の原因については、遺伝子要因によることを証明する疫学的研究、動物実験などがあり、遺伝が何らかの関与をしていることは間違いない。我々は、従来より口唇口蓋裂を疫学的側面ならびに実験動物学的側面より研究し、その原因、予防について研究している。今回我々は、黄色人種における口唇口蓋裂の発生頻度の高さと細胞増殖因子との関連について着目し、協同して研究を遂行してきた。その結果、遺伝子との相関の可能性が示唆され、引き続き研究を継続してきた。その結果の一部は学会発表をすませ、現在、論文投稿中である。 日本側: 昨年度より引き続き、アイオワ大学に滞在中の町田が中心となって、日本人ならび、ベトナム社会主義共和国にて人道援助の立場から、患者の無料診断と無償手術を実施するかたわら採血したベトナム人患者のものと併せて、米国側が同様にアイオワにおいて採取した白人のもの、またフィリピンに出向き採取したフィリピン人のものについて共同で分析を行った。その解析が進み、研究成果の一部は第8回国際口蓋裂学会にて平成9年9月にシンガポールで発表した。 木下は、平成9年9月より約一ヶ月の間、アイオワ大学に滞在し、黄色人種患者の血液サンプルを主に分析・解析し、特に巨口疾患者の血液サンプルについての解析に従事した。 米国側: 1998年2月に米国側はフィリピンに出向いて口唇口蓋裂の患者の採血を行う。これには、日米が人道的立場に立ち、無料でこれらの患者の手術を行うために現地にて手術を行うことも併せて行う。 共同研究が一段落した段階で米国の学会誌に投稿予定で現在準備中である。
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Research Products
(1 results)
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[Publications] J.Machida, N.Natsume, A.Lidral, TC Khoi, NT Duc Tin, T Kawai, JC Muray: "Candidate Gene Analysis of Non-Syndromic Cleft Lip with or without Cleft Palate(NS-CL/P)and Cleft Palate only(NS-CPO)in Vietnamese and Japanese." Trans.on 8th International congress on Cleft Palate and Related Cranifacial Anomalies,Sept.7-12,1997,Singapore. 44(1). 58-61 (1997)