1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08101001
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
大塚 栄子 北海道大学, 薬学部, 教授 (80028836)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
嶋田 一夫 東京大学, 薬学部, 教授 (70196476)
佐藤 能雅 東京大学, 薬学部, 教授 (30150014)
二階堂 修 金沢大学, 薬学部, 教授 (60019669)
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Keywords | 光損傷DNA / 抗光損傷DNA抗体 / NMR / 合成DNA / X線結晶学 |
Research Abstract |
1)抗原としての光損傷部位を含む核酸の合成においてはシックロブタンチミンダイマー体の大量合成法を確立した.6-4光産物を含むDNAはBIAcoreによる結合,NMRによる相互作用解析に充分な量を合成した.T-T6-4光産物の保護したブロックの合成を行った.保護基を除去することによりNMR測定用サンプルおよび共結晶調査用サンプルとした.構造解析用のスピラベル体の合成のために,5'末端にアミノリンカーを持つオリゴヌクレオチドの合成を行った.3'末端誘導体についても合成ルートを確立した. 2)64M系抗体を抗原として認識する抗体産生細胞(N-553-17-10)は得られたが,TDM系抗体を抗原として認識する抗体を産生する細胞はこれまでに得られていない.N-553-17-10細胞は,アイソタイプの異なる64M系抗体5種を抗原として認識することが分かった. 3)初年度に計画していた,抗体の抗原結合部位のFab蛋白質の結晶化は3種の抗体について成功した.6-4M-2と5の抗体Fabの結晶性のX線回析による評価も計画通りに進行し,既にX線解析にも着手した.さらに,光産物DNAをFabとの複合体として精製する手順も構築でき,複合体の結晶化に向けた準備と見通しを得た. 4)NMR解析は,6-4M5FabおよびTDM-2Fabの抗原結合部位の動的構造の精密解析を行った.ハイブリドーマ細胞の無血清培養法により主査アミド窒素をアミノ窒素をアミノ酸選択的に15N標識したFabフラグメントを多種類調整し,13C-15N二重標識法により個々のシグナルの位置特異的帰属を行った.
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Research Products
(1 results)