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1996 Fiscal Year Annual Research Report

プラント・オパール分析法および電気探査法による水田遺構の事前探査に関する研究

Research Project

Project/Area Number 08201206
Research InstitutionUniversity of Miyazaki

Principal Investigator

藤原 宏志  宮崎大学, 農学部, 教授 (40040860)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 宇田津 徹朗  宮崎大学, 農学部, 助手 (00253807)
佐々木 章  大分短期大学, 園芸学科, 助教授 (60105210)
武藤 勲  宮崎大学, 農学部, 助教授 (70040863)
柳沢 一男  宮崎大学, 教育学部, 教授 (50239802)
Keywordsプラント・オパール / 西都原古墳 / 吾平原横穴墓 / イネ / ササ / ススキ
Research Abstract

今年度は宮崎:西都原古墳群横穴墓および吾平原横穴墓の墓室土壌に含まれるイネ科植物種をプラント・オパール分析により推定し、その分析結果について検討した。
横穴墓には、石棺や木棺が備えられていたと認められる痕跡がないものが多い。埋葬にあたり、棺が用いられない場合、遺体はコモなどで被覆されたり、敷物上に安置されたと考えるのが自然であろう。コモや敷物の材料として、イネ科植物が利用されておれば、死床面にこれらの植物に由来するプラント・オパールが残留している可能性が高い。
(1)西都原7号墓
ウシクサ族(ススキ、チガヤなど)の茎葉を利用して、コモなどを造る民俗例は多い。当該試料中にも多量のウシクサ族植物が認められることから、これを利用して遺体を包むコモが編まれた可能性は考えられる。
ササ類の葉は葉身が短く、編み物には使えないが、葉身を住居の床に敷き詰めたと考えられる発掘例があることを考えると死床にササの葉を敷いた可能性は否定できない。
(2)吾平原6号墓
当該墓室は阿蘇凝灰岩に堀り込まれており、プラント・オパールの絶対量が少ないのが特徴である。No.9試料で少量のイネとキビ族が検出されている。外部のプラント・オパールが混入する可能性は極めて少ないとみられることから、稲藁が縄として利用された可能性が高い。コモや敷藁も考えられるが、その場合はより多量のプラント・オパールが検出されるはづである。

URL: 

Published: 1999-03-08   Modified: 2016-04-21  

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