1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08207213
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Research Institution | Kyushu Institute of Technology |
Principal Investigator |
鄭 絳宇 九州工業大学, 情報工学部, 助教授 (40253562)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安倍 憲広 九州工業大学, 情報工学部, 教授 (00029571)
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Keywords | 3次元物体計測 / 仮想現実感 / 人文コンピューター / 考古出土品の保存 / 出土品復元 / 考古学 / 電子博物館 / マルチメディア |
Research Abstract |
古墳から出土された歴史的遺物の中で,文化的,芸術的評価の高いものの修復と復元は,古い時代の生活様式の解明と多種類文化の研究,そして、メディアによる一般公開において重要な過程である.破損された文化出土品の復元は,今まで専門家の豊富な経験と多大な労働に頼ってきた.複雑な出土品を復元するには,空間想像力と判断力を要する.復元の過程を部品の欠落した立体ジグソパズルの組み立てと例えば,その難しさが想像できる.一方,画像処理技術の発展と仮想現実感の誕生は,コンピューターが考古学における出土品復元の作業を支援する可能性を与えてくれた.本研究の目的は,コンピューターによる出土品の復元である.破片の形状データーをコンピューターへ入力し,その中で仮想的に破片の接続を行い,復元後の様子を作り出す.その正確な結果を参照し,本物の破片接着を行う.その効果として,まず,破片の組み立て計画立案がコンピューターの中で行える.そして,仮想空間の無重力環境下で立体像を復元する作業には,力が不必要で,破片や復元品を自由に動かせる.破片を粘着しなくてもに全体の復元された様子が分かり,復元過程が進められる.さらに,復元された対象に対してコンピューターの中で出土品の色をマッピングし,退色した遺品の古い時代の輝きを再現できる.コンピューターの中で復元した様子が生成できるので,マルチメディアによる文化遺品の展示の面でも非常に意味がある。本研究は三つの部分からなる.まず,光切断方による出土破片の形状獲得と画像による表面模様の獲得である.次に,計測で得られた破片情報をグラフィックスデーターに直し,仮想空間内で表現する.そして,マウスや磁気センサーを利用したインターフェースを通じて出土の破片を仮想空間内で組み立て,出土品の本来の様子を復元する.現段階ではこの復元作業を手動で行うが,将来半自動の処理について研究する予定である.
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 村田.鄭.深川.安倍: "複数の光源による鏡面反射物体の3次元形状の獲得" 電子情報通信学会論文誌. (発表予定).
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[Publications] 深川.鄭.田中.安倍: "ハイライトの検出による3次元形状の獲得" 電子情報通信学会論文誌. DII-Vol79. 719-726 (1996)
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[Publications] 鄭.深川.安倍: "3Dsurface Eseimation and Model Recovery from Specular Motion" IEEE Pransation PAMI. (発表予定97年内).
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[Publications] 大塚.鄭.田中.安倍: "多種類の視覚特徴の分離と融合による3次元モデルの復元" 電子情報通信学会論文誌. DII(発表予定97年内).