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1996 Fiscal Year Annual Research Report

ネットワーク型パネルデータベースの構築と統計分析の研究

Research Project

Project/Area Number 08209114
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas

Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

伴 金美  大阪大学, 経済学部, 教授 (30027578)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 久松 博之  香川大学, 経済学部, 助教授 (90228726)
吉田 あつし  大阪府立大学, 経済学部, 助教授 (60240272)
前川 功一  広島大学, 経済学部, 教授 (20033748)
鈴木 和志  明治大学, 商学部, 教授 (40226501)
小川 一夫  大阪大学, 社会経済研究所, 教授 (90160746)
Keywordsパネル分析 / 企業財務 / 企業行動 / コ-ホ-ト / ミクロデータ / 全国消費実態調査 / 計量経済学 / 日経金融行動調査
Research Abstract

本研究の目的は、家計や企業などのミクロ経済主体の行動分析に重要な役割を果たすパネルデータベースを構築するとともに、パネルデータの統計的分析方法を研究することである。96年度は、証券取引所に上場されている企業について、1977年から1996年の財務データを含む企業情報データベースを構築した。このデータベースは、インターネットで広く用いられているブラウザ-とよばれるソフトウェアで検索できる。さらに、ユーザー認証システムを組み入れることで、データベースのセキュリティーを確保することができた。さらに、構築されたデータベースを利用し、遠隔地の研究者が共同して資産価格の変動で大きな影響を受ける企業行動を分析した。分析によれば、土地を担保する銀行貸出が、企業行動に大きな影響を与えてたことが明らかにされた。相対取引が主体である銀行貸出では、企業の担保力が大きな役割を持つことから、各企業の信用属性を考慮できるミクロパネルデータの利用が大きく貢献した。
パネルデータの統計的分析方法の研究においては、標本数が増加することで生じる無限個のパラメーターの存在が、推定量や統計的検定量に与える影響を明らかにした。分析によれば、無限個のパラメーターを有限個の関数に変換することで、無限個のパラメーターの推定や検定と同等な結果を得ることができる。一方、モデルに非定常の説明変数が含まれる場合の推定量の分布特性についても分析し、見かけ上無相関となる回帰推定量(SUR)と最小二乗推定量(OLSQ)が漸近的に同等とならず、効率性において前者が優れていることが明らかにされた。最後に、時間的視野を持たない標本調査データから、統計的マッチング手法によって、疑似パネルデータを作成する実験を行い、変数誤差を考慮しても漸近的に効率で正規性のある推定量の存在を明らかにした。

URL: 

Published: 1999-03-08   Modified: 2016-04-21  

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