1996 Fiscal Year Annual Research Report
阪神大震災に関するミクロ・アンケート・データの集積と利用
Project/Area Number |
08209205
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
豊田 利久 神戸大学, 大学院・国際協力研究科, 教授 (90030668)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川畑 康治 神戸大学, 大学院・国際協力研究科, 助手 (10273806)
北坂 真一 神戸大学, 大学院・国際協力研究科, 助教授 (40234249)
陳 光輝 神戸大学, 大学院・国際協力研究科, 助教授 (00188509)
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Keywords | ミクロ・アンケート・データ / ミクロ・アンケート調査 / 阪神・淡路大震災 / 社会・経済的側面 / データ・ベース・ディレクトリ / 個表データの利用可能性 / 震災の社会・経済的影響 / 震災後の経済状態 |
Research Abstract |
阪神・淡路大震災の被害と影響が甚大であったために、さまざまなミクロ・アンケート調査が行われてきた。本研究では、社会・経済的側面の調査に限り、(1)どのようなアンケートが行われ、どのようなデータが得られているかを調査・整理し、(2)それらミクロ・データの活用可能性を探ることを、主たる目的とした。 具体的には、さまざまな調査主体にアンケート調査を施し、113の実施主体から150の調査に関する回答を得た。次の項目に関する情報を得て、それらを整理して、データベース・ディレクトリの形にまとめ、報告書を刊行した。(1)実施主体名(代表者名)、(2)連絡先住所、電話、fax番号、e-mailアドレス、(3)調査テーマ、(4)調査方法、(5)調査対象・地域、(6)標本数、(7)調査回数、時期と今後の調査予定、(8)調査項目数、(9)主な項目と回答形式、(10)調査結果の公表方法、(11)個表データの外部利用の可否、(12)外部利用可である場合はその方法。 われわれが扱ったデータは、企業や世帯・個人の震災後の経済状態、生活状態をテーマにしたものが中心で、行政機関、経済団体による経済状況の調査が最も多い。標本数は8割強が100以上であった。回答は選択肢を選ぶ形式が多いが、数値を求めたものもあった。個表データの外部利用可とするものは、条件付きのもの2例を含め、31例であった。
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[Publications] 豊田利久: "阪神大震災の経済的諸問題" 国民経済雑誌. 173・5. 1-11 (1996)
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[Publications] Toshihisa TOYODA: "Economic Impacts and Recovery Process in the Case of the Great Hanshin Earthquake" Plenary Presentation Papers and Expanded Abstracts : 5th U.S./Japan Workshop on Urban Earthquake Hazand Reduction. 291-294 (1997)
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[Publications] 陳光輝: "阪神大震災による神戸市の事業所被害:メッシュデータによる推計" 国民経済雑誌. 174・4. 89-96 (1996)
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[Publications] 北坂真一: "被災マンション住民の財産的損害と経済的支援について-阪神大震災により重大な被害を受けたあるマンションを中心として-" 国際協力論集. 3・2. 127-139 (1995)
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[Publications] Shinichi KITASAKA: "On a Test for Structural Stability of Euler Conditions Parameters Estimated via the Generalized Method of Moments Estimator : Small Sample Properties" Econometric Reviews. 15・1. 97-114 (1996)
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[Publications] 豊田利久・羽森茂之: "マクロ経済学I" 岩波書店, 368 (1997)