1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08218225
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
藤井 恒男 信州大学, 工学部, 教授 (10092892)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三島 彰司 信州大学, 地域共同研究センター, 助教授 (80092899)
中島 剛 信州大学, 工学部, 助教授 (40021018)
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Keywords | ゾルゲル法 / フォトクロミズム / 水素結合種 / ケト-エノール互変異性 / Si:遷移金属比の影響 / 光誘起プロトン移動反応 / 錯体種 / EXAFS / 蛍光寿命 |
Research Abstract |
ケイ素を主とし遷移金属(M=Co,Mo,Mn,Zn,Cr,Ni)を含むゾル-ゲル反応により、アントロンをゲル中にカプセル化し、ゾルゲル過程における蛍光スペクトル変化、蛍光に現れるフォトクロミズム的挙動に及ぼす遷移金属の影響を調べた。さらに、作成したゲル(M=Co,Mo,Mn)のEXASFとゲル中の9-アントロールの蛍光寿命(Si-Al系も含む)を行い検討した。 EXAFSの測定からゲル中に2種以上の金属が含まれる場合、Siに対する第2の金属はゲルネットワーク中に均一に分散していることが分かった。 480nm付近の蛍光は2種類の成分で解析できた。短寿命成分は水素結合種からの、長寿命成分は錯体種型の発光であり、ゲルにAlやCoの金属が微量含まれると錯体種の量が急激に増加することが分かった。 蛍光強度の増加は1次で進行し、Alよりも遷移金属の方が著しく効率が高く、Co>Cu>Mo>Alの順序であった。ゲル中における光誘起プロトン移動はSi : Al=90:10,Si : M =10000:1付近が最も効率が良く、光誘起プロトン移動はAlではゲル中のBronsted酸のプロトンが関与し、遷移金属中では金属に配位した状態から生じると解釈できた。
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[Publications] T.Fujii: "Fluorescence quenching of fluorenone by alcohols" Bulletin Chemical Society of Japan. 69. 1833-1839 (1996)
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[Publications] S.Mishima: "Evaluation of novel local structure parameters of various Acids and bases" Chemistry Letters. 505-506 (1996)
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[Publications] T.Fujii: "Effects of Si-Al composition on the fluorescence spectra of 1-mnaphthol during the sol-gel-xerogel transitions" Research on Chemical Intermediates. (in print). (1996)