1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08239103
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
今井 憲一 京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (70025493)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橋本 治 東北大学, 大学院・理学研究科, 教授 (50092292)
矢崎 紘一 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (60012382)
元場 俊雄 大阪電気通信大学, 工学部, 教授 (90121863)
岸本 忠史 大阪大学, 大学院・理学研究科, 教授 (90134808)
福田 共和 高エネルギー加速器研究機構, 助教授 (50116092)
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Keywords | ハイパー核 / ストレンジネス / K中間子 / SU(3)対称性 / 原子核 / ハイペロン |
Research Abstract |
総括班は、領域全体の目標を実現すべく、各計画研究の代表者を含むメンバーが、学会や研究会その他の機会に総括班会議を開催し、各研究の進展状況と今後の計画研究の検討や研究会を組織するなどの研究活動を行ってきた。とくに国内外のこの分野の研究の発展をはかるという立場で研究会活動をおこなってきており、一定の成果をあげてきたと考えている。今年度開催した研究会は、以下のとうりである。 1)1997.7.12-14『ストレンジネスと原子核』 (蓼科高原) 2)1997.9.24-28 "Hadrons and Nuclci with Strangeness" (北京、高能研) 3)1998.1.8-10 "International Workshop on the Spectroscopy of Hypernuclei (仙台) 1)については報告集をすでに出版しており、この領域全体の研究の進展状況と成果はこの報告書に詳しい。 領域全体の中で特筆すべきこととしては、1)ハイパー核γ線分光のための高純度Ge検出器の建設がほぼ終わり、ビームをもちいたテスト実験が順調に進んでいる。2)ダブルハイパー核探索の実験のための検出器システム(ハイブリッドエマルジョンシステム、パイオン用円筒型検出器(CDS))がともに完成し、それぞれKEKとBNLで実際のKビームを用いて実験をはじめた。3)Hダイバリオン探索についてはAAの共鳴状態の可能性を示唆する結果を得た。4)ハイパー核の生成と構造に関する理論計算の進展。などがあげられる。
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[Publications] R.W.Stotzer: "Scarch for the H-Dibaryon in ^3He (K^-,K^+) Hn" Phys.Rev.Lett.78. 3646-3649 (1997)
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[Publications] A.Bravar: "Spin transfer in inclusive A production by transvcrscly polarized protons at 200 GeV/c" Phys.Rev.Lett.78. 4003-4006 (1997)
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[Publications] J.K.Ahn: "Scalar and vector meson production and two-step proccsses in the (K^-,K^+) reaction on ^<12>C" Nucl.Phys.A625. 231-250 (1997)
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[Publications] D.L.Adams: "Measurement of single spin asymmetry in H-meson production in pp and pp interactions in the beam fragmentation region at 200 GeV/c" Nuc.Phys.B510. 3-11 (1998)
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[Publications] R.H.Dalitz: "Proton emitting A-bound states of ^<16>_AO" Nuc.Phys.A625. 71-94 (1997)
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[Publications] Y.Yamamoto: "Production of double-A hypernuclei at (K^-,K^+)reaction points and their pionic decays" Nuc.Phys.A625. 107-142 (1997)