1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08239103
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
今井 憲一 京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (70025493)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橋本 治 東北大学, 大学院・理学研究科, 教授 (50092292)
矢崎 紘一 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (60012382)
元場 俊雄 大阪電気通信大学, 工学部, 教授 (90121863)
岸本 忠史 大阪大学, 大学院・理学研究科, 教授 (90134808)
福田 共和 高エネルギー加速器研究機構, 助教授 (50116092)
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Keywords | ハイパー核 / ストレンジネス / K中間子 / SU(3)対称性 / 原子核 / ハイペロン |
Research Abstract |
今年度はこの特定領域研究の最後の年でもあり、いくつかの計画研究で成果をあげるべく総括班としても努力した。とりわけブルックヘブン国立研(BNL)では5月から12月までに計画研究の3つの実験がおこなわれた。総括班では実験をスムースに遂行できるよう研究者の派遣など研究組織の調整を行い、結果としてΛハイパー核のγ分光実験とダブルハイパー核探索実験のデータを取得することができた。また総括班としては大きな研究会として次の二つの研究会を組織した。11月に箱根で"ストレンジネスと原子核"と題するこの分野の全体的な研究会を行い、約70名が参加して最新の研究結果について討論を行った。特にハイパー核の寿命やγ線分光の新しいデータが報告され活発な議論があった。さらにこの2月には、APCTP(Asia Pacific Center for TheoreticalPhysics)と協賛してIntemational Workshop for Strangeness Nuclear Physicsと題する国際会議をソウルで開催した。この特定領域研究で得られた成果が数多く報告され国際的にも大きな注目をあびることとなった。 5月には"超原子核の世界"と題する公開講演会を東京で開催した。さらに総括班会議などで領域全体の研究の進展状況を検討して、特にハイペロン-核子散乱実験のデータ解析などのman powerの必要と思われる分野を強化するなどのことを行った。全体としては当初の研究計画をほぼ遂行しえたと考えている。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] H.Tamura: "Hypernuclear γ Spectroscopy using a Ge Ball" Nucl.Phys.A639. 83c-92c (1998)
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[Publications] O.Hashimoto: "The (π^+,K^+) reaction and light Λ hypernuclear spectroscopy" Nucl.Phys.A639. 93c-102c (1998)
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[Publications] H.Outa: "Mesonic and non-mesonic decay widths of ^4_ΛH and ^4_ΛHe" Nucl.Phys.A639. 251c-260c (1998)
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[Publications] H.Bhang: "Lifetime Measurement of ^<12>_ΛC,^<28>_ΛSi, and _ΛFe Hypernuclei" Phys.Rev.Lett.81. 4321-4324 (1998)