1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08239103
|
Research Institution | KYOTO UNIVERSITY |
Principal Investigator |
今井 憲一 京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (70025493)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
元場 敏夫 大阪電気通信大学, 工学部, 教授 (90121863)
岸本 忠史 大阪大学, 大学院・理学研究科, 教授 (90134808)
福田 共和 高エネルギー加速器研究機構, 助教授 (50116092)
田村 裕和 東北大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (10192642)
橋本 治 東北大学, 大学院・理学研究科, 教授 (50092292)
|
Keywords | ハイパー核 / ストレンジネス / K中間子 / SU(3)対称性 / 原子核 / ハイペロン |
Research Abstract |
今年度は特定領域研究(ハイパー核)の成果のまとめの年であり、計画研究を中心に研究結果をだして、それについて検討し論文にまとめることに努力した。KEKおよびBNLでのΛハイパー核のγ分光実験は、ハイパー核の微細構造を始めてあきらかにし、ΛN相互作用のスピン依存性を明らかにするなどの大きな成功を収め、国際会議などで発表され注目をあびた。ハイパー核の精密γ分光学の分野を切り開いたことはこの特定領域研究のなかでも特筆すべき成果といえよう。またハイパー核の寿命や崩壊非対称、崩壊分岐比などの精度の良いデータを得て、特に非中間子崩壊について理論的にも新しい問題を提起することとなった。ダブルハイパー核についてはKEKとBNLで新しい実験が行われて、これまでの統計をはるかに上回るデータを得ることに成功した。はじめてΞハイパー核について証拠となるデータをだした。10月に文部省で行われた研究成果の最終ヒアリングではおかげでAの評価を受けることができた。これらの成果をふまえて実験理論両面からさらに深く研究結果を検討すべく、この2月に"ストレンジネスと原子核"と題して研究会を行った。これらの研究会などでの検討を経て研究成果をまとめた。内容は近く出版されることになっている。
|
Research Products
(6 results)
-
[Publications] H. Tamura et al.: "High-resolution hypernuclear gamma-ray spectroscopy"Nucl. Phys. A, in press.
-
[Publications] H. Tamura: "Future Plans of High-Resolution"Proc. APCTP Workshop on Strangeness Nuclear Physics (SNP '99) Seoul, February 1999, in press.
-
[Publications] H. Babetani et al.: "Spin observables in the pn → pΛ reaction"Phys. Rev.. C60. 017001 (1999)
-
[Publications] T. Kishimoto: "Kaonic nuclei excited by the (K^-, N) reaction"Phys. Rev. Lett.. 83. 4701 (1999)
-
[Publications] K. Yamamoto et al.: "Search for double-Λ hypernuclei and the H-dibaryon in the (K^-, K^+) reaction on ^<12>C"Phys. Lett. to be published.
-
[Publications] P. Khhaustov et al.: "Search for double-Λ hypernuclei formation via (Ξ^-, ^<12>C)_<atom> →^<12>_<ΛΛ> B + n"Phys. Rev.. C61. 027601 (2000)