1996 Fiscal Year Annual Research Report
時空間分節化概念に基づいたオブジェクトの状態表現モデルの研究
Project/Area Number |
08244207
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
佐川 雄二 名古屋大学, 工学部, 講師 (90242833)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
朝倉 宏一 名古屋大学, 工学部, 助手 (80273283)
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Keywords | 分節化 / コンセプト / メディア / サブジェクト / セグメント / 識別性 / 内容検索 / マルチメディア・データベース |
Research Abstract |
一般に実世界に観察される現象では、その観察する視点、その観察される様相によって個々の実体は、様々な形態、属性で表現することができる。本研究課題ではこのようなモデル化における視点・様相を観察者の主観によらず、柔軟に処理可能なデータモデルを開発することが目的である。具体的には、メディア・データをデータベース化し、その内容検索を実現することとして対応した。メディア・データの性質として、(1)時間的・空間的な広がりがある、(2)一つのメディア・データが複数の実体を内容として指示可能である、(3)複数のメディア・データが同一の実体を内容として指示可能である、を前提とし、主に動画像、静止画像を当面の実データとして検討した。 このような課題において、1)内容の局所性とメディア・データの識別性:メディア・データは内容として複数の実体を指示するので、内容検索のためにはそれぞれの実体を同定することが必要である。2)実体の多重表現と内容の識別性:複数の異なるメディア・データが内容として同一の実体を指示する。3)セグメントと内容の状態との依存関係:種々の視点からメヂィア・データとそれが表す内容を対応させるには、(1)メディア・データの識別性、(2)メディア・データが含むセグメントの識別性(セグメントとは表現の時間的な部分区間や空間的な部分領域である)、(3)内容となる実体の識別性、(4)内容となる実体が有する状態の識別性、が必要でこれらの相互関係を明確にする必要がある。という要請を設定し、これを実現するデータ・モデルを開発した。このデータ・モデルでは、次の3層から構成される。 1)コンセプト(概念レベル):メディア・データを表すモデル化要素 2)メディア(表現レベル):内容として指示される実体を表すモデル化要素 3)サブジェクト(認識レベル):セグメントと実体の状態を表すモデル化要素
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[Publications] 〓剛聡、渡辺豊英: "分節化に基づいたマルチメディア・データのモデル化" 情報処理学会データベース・システム研究会資料. 107.9. 65-72 (1996)
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[Publications] T.Ushiama,T.Watanabe: "A Representation Method of Tune-Varying Characteristics of Entity on the Basis of Core-Surface Concept" Proc.20th COMPSAC. 420-425 (1996)
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[Publications] 〓剛聡、渡辺豊英: "動画像セグメント検索のためのモデル化手法" 情報処理学会第53(平成8年後期)全国大会論文集. 3. 83-84 (1996)
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[Publications] T.Ushiama,T.Watanabe: "A Multi-media Composer,Based on Segmentation Concept" Proc. of VSMM'96. 413-416 (1996)
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[Publications] C.Jayawardana,T.Ushiama,T.Watanabe: "Personal Interface Adaptable to Digital Library" Proc.of VSMM'96. 491-495 (1996)
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[Publications] 浅野正靖、〓剛聡、渡辺豊英: "長時間トランザクション管理のための三階層モデル" 1996年度電気関係学会東海支部連合大会論文集. 591- (1996)