1998 Fiscal Year Annual Research Report
実践的有機分子構築法の開発 : 高次構造天然物合成を目指して
Project/Area Number |
08245102
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Research Institution | Kitasato Institute |
Principal Investigator |
桑嶋 功 北里研究所, 生物機能研究所, 部長 (50016086)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
向山 光昭 東京理科大学, 理学部, 教授 (60016003)
野依 良治 名古屋大学, 大学院理学研究科, 教授 (50022554)
金岡 祐一 富山女子短期大学, 学長 (50001029)
奈良坂 紘一 東京大学, 大学院理学系研究科, 教授 (50016151)
伊藤 嘉彦 京都大学, 大学院工学学研究科, 教授 (40026018)
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Keywords | 高次構造 / 天然有機化合物 / 実践的分子変換法 |
Research Abstract |
本特定領域研究の目的は、今日の有機合成化学において最も重要な課題の一つである高次構造天然有機化合物を標的とし、その効率的な全合成手法の開発とその量的合成を計るにある。本年度は30名の班員からなる計画研究班を設定し、これに加えて45名の公募研究員が参加して研究を行った。各班の班長が総括班実施グループとして各班の運営にあたり、互いに連携を保ちながら他項目の研究目標達成のためにも協力して研究の進展を計った。 平成10年5月21日及び22日に仙台で第4回公開シンポジウムを行い、18名の班員が研究成果を発表し、これらについて活発な討論がなされた。また、12月14日及び15日に東京で第5回公開シンポジウムを行い、17名の班員の成果報告がなされた。いずれも参加者が班員数を大幅に越え、かつ一般参加者からも活発な質問が飛び交うなど、この研究分野への関心の大きさが伺われた。 また、実施グループと評価グループによる総括班会議を2回開き、大局的且つ総合的見地より本研究の進捗と方向性に対する指導を受け、運営に関しても有益な助言を得た。さらに、班長会議を3回開催して研究運営上の連絡を行った。 研究推進のため、本年度の各研究班員の研究成果をとりまとめた成果報告書を作成した。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 桑嶋 功: "Highly Regio- and Stereoselective [3+2] Cyclopentanone Annulation Using a 3-(Alkylthio)-2-siloxyallyl Cationic Species" J.Am.Chem.Soc.120・8. 1724-1731 (1998)
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[Publications] 桑嶋 功: "Enantioselective Total Synthesis of Taxol" J.Am.Chem.Soc.120・49. 12980-12981 (1998)
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[Publications] 桑嶋 功: "Enantioselective Total Synthesis of (+)-Taxusin" J.Am.Chem.Soc.121 印刷中. (1999)
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[Publications] 伊藤 嘉彦: "Asymmetric Synthesis of Helically Stable Poly(quinoxaline-2, 3-diyl)s Having Hydrophilic and/ or Hydrophobic Side Chains" Macromolecules. 31・5. 1697-1699 (1998)
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[Publications] 伊藤 嘉彦: "Nickel-Catalyzed Sulaborative Dimerization of Alkynes" Organometallics. 17・24. 5233-5235 (1998)
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[Publications] 奈良坂 紘一: "Synthesisof Pyrrole Derivatives by the Heck-Type Cycliation of γ, δ-Unsaturated Ketone O-Pentafluorobenzoyloximes" Chem.Lett.No 1. 45-46 (1999)