1996 Fiscal Year Annual Research Report
種の絶滅確率を尺度とする生態系への環境リスク評価手法の研究
Project/Area Number |
08255104
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Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
中西 準子 横浜国立大学, 環境科学研究センター, 教授 (10010836)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡 敏弘 福井県立大学, 経済学部, 助教授 (00231209)
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Keywords | リスク / 生態系 / PCP / 食物連鎖 / 湖 |
Research Abstract |
本研究では、S.M.Bartell(SENES OAK RIDGE.Inc-Vice president)らが開発した化学物質による水系生態リスク評価モデルCASM(Comprehensive Aquatic Simulation Model)による生態リスク評価を行い、プログラムを変更し、琵琶湖への応用を試みている。CASMは種相互の関係を考慮した生態リスク評価モデルである。従来欠如していた高次栄養段階生物も含む食物連鎖の関係の下で、化学物質の影響を評価し、化学物質対策における意思決定を支援することがその使命である。 まず米国の湖で自然条件、食物連鎖の条件下でPCPの影響を評価した。これにより、食物連鎖の制約下では、LC50値が小さいspeciesが必ずしも大きな影響を受けるとは限らないことが示された。日本への適用にはまだ成功していない。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Sakurai,T.,Kim,J.-G.,Suzuki,N.and Nakanishi,J.: "Polychlorinated Dibenzo-p-Dioxins and Dibenzofurans in Sediment,Soil,Fish and Shrimp from a Japanese Freshwater Lake Ares" Chemosphere. 33・10. 2007-2020 (1996)
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[Publications] 蒲生昌志、岡敏弘、中西準子: "発がん性物質への暴露がもたらす発がんリスク損失余命による表現-生命表を用いた換算-" 環境科学会誌. 9巻1号. 1-8 (1996)
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[Publications] 金鐘国、鈴木規之、益永茂樹、中西準子: "霞ケ浦の魚類およびエビ中のダイオキシン類の濃度と生物濃縮" 環境化学. 6巻4号. 541-549 (1996)