1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08265231
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
武部 啓 京都大学, 医学研究科, 教授 (10028318)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
巽 純子 京都大学, 医学研究科, 助手 (80128222)
宮越 順二 京都大学, 医学研究科, 助教授 (70121572)
八木 孝司 京都大学, 医学研究科, 助教授 (80182301)
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Keywords | DNA修復 / 突然変異 / ミスマッチ修復 |
Research Abstract |
目的:DNA修復系には紫外線損傷などに働く修復系に加えて、大腸菌のmut遺伝子と相同のミスマッチ修復遺伝子による修復系のヒトにおける存在が確認されている。ヒトで、それが大腸菌同様に自然突然変異に限って働くのか、誘発突然変異にも関与しているのかを調べる、これらの結果を腫瘍の発達(大きさ、悪性度、時間経過など)およびこれまでにわかっているp53遺伝子の突然変異と対比させて、発がんにおけるDNA修復の役割と、それが多段階発がんのどの段階に主に働くかを明らかにしたい。 研究成果:1.p53遺伝子の突然変異が皮膚における多段階発がんにおいて、他のがん関連遺伝子に比べより高頻度に関与していることが示された。それらはDNA修復が正常であるか、低下しているか(色素性乾皮症患者)、太陽光にさらされている部位か、そうではないか、などによる違いはみられず、DNA修復の影響を受けない本質的な変異と考えられる。 DNA修復のうち、ミスマッチ修復は一般に自然突然変異に関与していると考えられる。ヒトのがんの中で、もっとも自然発がんの可能性の高い非露光部の悪性黒色腫について、ミスマッチ修復の欠損を反映するとみられるDNAエラー(RER)を調べた。原発がん部位では18.2%のRERがみつかったのに対し、転移部位では検出できなかった。これまでの報告にくらべ特に高くはないので、非露光部の悪性黒色腫が自然突然変異によることを確認することはできなかった。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 陸〓君: "Sites and types of UV‐induced mutations leading to inactivation of the growth‐arresting activity in p21 (sdil/cipl/wafl) cDNA." Carcinogenesis. 17. 2343‐2345 (1996)
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[Publications] 松村康陽: "Characterization of p53 gene mutations in basal‐cell carcinomas : comparison between sun‐exposed and less‐exposed skin areas." Int.J.Cancer. 65. 778‐780 (1996)
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[Publications] 宮越順二: "Exposure to magnetic field (5mT at 60 Hz) does not affect cell growth and c‐myc gene expression." J.Radiat.Res.37. 185‐191 (1996)
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[Publications] 松田知成: "Detection and quantification of DNA strand breaks in human cells induced by contaminants in Japanese tap waters." Wat.Sci.Tech.33. 297‐304 (1996)
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[Publications] 宮越順二: "Increased radiosensitivity of p16 gene‐deleted human glioma cells after transfection with wild‐type p16 gene." Jpn.J.Cancer Res.88. 34‐38 (1997)
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[Publications] 宮越順二: "Mutation induction by high‐density,50 Hz magnetic field in human MeWo cells exposed in the DNA synthesis phase." Int.J.Radiat.Biol.71. 75‐79 (1997)