1996 Fiscal Year Annual Research Report
新トランスポーター・スルホニルウレア受容体とK-ATPチャネルの構造と機能の解析
Project/Area Number |
08268241
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
中山 仁 熊本大学, 薬学部, 教授 (70088863)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
沢登 徹 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 助教授 (00014217)
國安 明彦 熊本大学, 薬学部, 教務員 (90241348)
甲斐 広文 熊本大学, 薬学部, 助手 (30194658)
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Keywords | スルホニルウレア受容体 / グリベンクラミド / 光アフィニティラベル / 心筋 / K-ATPチャネル / ホモロジー |
Research Abstract |
心筋のスルホニルウレア受容体(SUR)とATP-Kチャネルの分子実体と機能協関を明らかにすることを目的に研究を開始した。本年度に得られた成果を以下に述べる。 (1)心筋のSURをタンパク質レベルで明らかにすべく、そのリガンド[^3H]-glibenclamideにより光アフィニテイラベルを行ったところ、SUR2遺伝子の翻訳産物とは分子量が明らかにことなる80kDaのポリペプチド(p80)がラベルされることがわかった。この手法を膵β細胞由来のHLT細胞に適用した場合には、予想通りSUR(140kDa)分子がラベルされる事実も、一連の光ラベルが特異的であることを裏付ける。光ラベルされたp80を精製単離し、アミノ酸シークエンサーで解析したところ、N末端から39残基の配列が解析できた。この配列はSUR2とはホモロジーがなく、高いホモロジーをもつ分子として検索されたのは、CD36や脂肪酸輸送タンパクであった。これらのタンパクは、コレステロール代謝と関連するスカベンジャー受容体スーパーファミリーに属するものである。インスリン非依存性糖尿病の治療薬として用いられるSU化合物が、動脈硬化と関連するといわれるスカベンジャー受容体とも結合することの結果は初めてのものであり、また病態の上からも糖尿病と動脈硬化の関連が指摘されているだけに、この結果は興味深い。 (2)心筋K-ATPチャネルの有力候補の一つであるuKATP(Kir6.1)のアミノ酸配列の一部に対する抗体を作製し、これを用いて心筋中には45kDaの分子(uKATP)の存在が確認できた。また、この抗体を用いて虚血ラットにおけるDATP量の変化を調べたところ、uKAPT(Kir6.1)の選択的な増加が観察された(京都大学医学部・堀江稔博士との共同研究)。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] Y.Hatamaka,et al.: "Synthesis of the nitro-substituted aryl diazirines" Chem.pharm.Bull.42. 826-831 (1995)
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[Publications] H.Nakayama,et al.: "Chemical identification of the binding sites for calcium channel antagonists" Heterocycles. 42. 901-909 (1995)
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[Publications] Y.Hatamaka,et al.: "Diazirine-based photoaffinity labeling : Chemical approach to biological in terfaces" Rev.Heteroatom Chem.14. 213-243 (1996)
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[Publications] H.Nakauama,et al.: "Identification of the binding sites for calcium channel antagonists" Japn.Heart J.37. 643-650 (1996)
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[Publications] A.Kuniyasu,et al.: "Idintification of the 1,4-dihydropyridine binding sites within the α1 subunit of the cardiac calcium channels" Eur.J.Biochem.(印刷中). (1997)
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[Publications] A.Kuniyasu,et al.: "Identification of the binding region for a new calcium antagonist within the α1 subunit of calcium channels" J.Biol.Chem.(印刷中).
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[Publications] A.Kuniyasu,et al.: "Identification of the binding region for a new calcium antagonist within the α1 subunit of calcium channels" J.Biol.Chem.(印刷中). (1997)