1996 Fiscal Year Annual Research Report
タイ型HIV-1の分子疫学とそれを標的とする遺伝子免疫技術の開発
Project/Area Number |
08269231
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Research Institution | 国立予防衛生研究所 |
Principal Investigator |
武部 豊 国立予防衛生研究所, エイズ研究センター, 室長 (50126116)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 裕徳 国立予防衛生研究所, エイズ研究センター, 研究員 (80260272)
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Keywords | HIV-1 subtype / 分子疫学 / 東南アジア / エントリ-・コンセプター |
Research Abstract |
(1)東南アジア地域におけるHIV流行の分子疫学的解析 HIV流行が急激に拡大しているタイ周辺諸国のミャンマー,カンボジア,ベトナム南部におけるHIV流行の分子疫学的解析を行った。その結果,ミャンマーでは,サブタイプE(タイA)とサブタイプB(タイB)の2種のウイルス株が流布し,薬物乱用者(IDUs)では,サブタイプBが,売春婦、STD患者などの性的接触による感染者にはサブタイプEとBとが分布していること。2)カンボジアとベトナム南部では,サブタイプEが広く見いだされ,特にベトナム南部では,IDUと性的ルートによる感染者の集団共に,サブタイプEが分布していることを明らかにした。 (2)サブタイプE HIV-1のウイルス学的研究 HIV-1サブタイプEのSIおよびNSI型エンベロープ蛋白質発現用組み換えワクシニアウイルスを用い,HIV-1エントリ-コレセプターのusageの解析を行った。その結果,HIV-1サブタイプEのNSI型エンベロープ蛋白質がCCR5を利用することを確認した(医科研ウイルス感染研究部,京大ウイルス研,塩野義研との共同研究)。しかし,SI型のものは,CXCR4もCCR5のいずれも利用しないという結果が得られ,現在検討中である。
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