1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08275219
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Research Institution | Nara Institute of Science and Technology |
Principal Investigator |
堀田 康雄 奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 教授 (30190218)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高瀬 尚文 奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 助手 (20263444)
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Keywords | 減数分裂特異的遺伝子 / LIM遺伝子 / 生殖細胞 / 花粉 / 花粉母細胞 |
Research Abstract |
花粉形成過程の減数分裂期特異的にmRNAの蓄積が見られるLIM遺伝子群のタンパクレベルでの発現様式を明らかにし、一部の遺伝子については細胞内所在に関する情報が得られた。 1.既知の遺伝子と有為な相同性が見られないLIM遺伝子(LIM4,LIM13,LIM14,LIM16,LIM17)の組換えタンパクを抗原にポリクローナル抗体を作成し、花粉形成過程におけるタンパクレベルでの発現様式を調べた。これら遺伝子の発現様式は、花粉母細胞で発現が見られるもの(LIM13、LIM16:グループI)、花粉母細胞と花粉で発現が見られるもの(LIM4、LIM17:グループII)、花粉で発現が見られるもの(LIM14:グループIII)に大別できた。こうした発現様式から、LIM4,LIM13,LIM16,LIM17は花粉形成過程(減数分裂期)の特定のステージの諸反応に関与すると考えるより、減数分裂期あるいは花粉形成過程を通じて何らかの機能を担う因子であると考えられた。一方、LIM14はmRNAが検出限界以下の花粉で機能する因子であると考えられた。 2.LIM遺伝子産物をGreen Fluorescent Protein(GFP)との融合タンパクとして発現するプラスミドをパーティグルガンを用いてタマネギの表皮細胞に導入し、一過的に発現したLIM/GFP融合タンパク由来の蛍光を指標にLIM遺伝子産物の細胞内所在を検討した。その結果、LIM13は核タンパクであり、LIM14は細胞壁構成タンパクであることが予想された。 3.ポリクローナル抗体を用いた間接蛍光抗体法により花粉母細胞あるいは花粉を観察し、LIM遺伝子産物の細胞内所在を検討した。LIM13は細子期/対合期では核内に存在し、厚糸期では染色体に局在化した。以上の結果から、LIM13は減数分裂期特異的な染色体構成成分であることが示唆された。
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Research Products
(2 results)